金融機関におけるコンダクトリスク管理と3つのディフェンスラインから考える不祥事予防

~ミスコンダクトの早期発見からはじめるリスク管理~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2023-02-21(火) 13:30~16:30
講師 プロアクト法律事務所 
パートナー弁護士 
渡邉 宙志 氏

(わたなべ たかし)
経歴:2004年弁護士登録 法律事務所勤務を経て08年から吉本興業株式会社執行役員法務本部長、リスク管理委員会委員長、コンプライアンス推進委員会委員長など。2015年プロアクト法律事務所に参画し、2018年公認不正検査士資格、2019年公認内部監査人資格取得。不正・不祥事にかかる第三者委員会・社内調査業務や平時における企業のリスク管理、コンプライアンス・危機管理体制構築に関する業務などを扱う。
資格:公認内部監査人(CIA)、公認不正検査士(CFE)
著書:「不祥事の発見・予防・対応がわかる本」(中央経済社)、「不祥事の社内調査がわかる本」(中央経済社)、「3線ディフェンスに基づく内部統制の構築と運用(1)~(3)」(資料版商事法務433~435号)

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 毎年のように大規模な企業不祥事が発覚するなか、近時は、「コンダクトリスク」が顕在化したといえるような金融機関の不祥事も増えてきており、心理的安全性をどう考えていくか、不祥事予防の取り組みなど試行錯誤がなされています。
社内における小さな「ミスコンダクト」の事例をどのように早期発見し対処していくのか、1線、2線、3線の立場からそれぞれ検討していきます。
また近時の金融業界における不祥事事例を紹介しながら、発見統制の強化と、発見統制を中心としたリスク管理、不祥事予防の手法について解説していきます。

【本セミナーで得られること】
・コンダクトリスクに関する基礎的な知識と理解
・発見統制の強化手法に関する知識
・過去の不祥事事例からの学び

【推奨対象】
金融機関の法務部門、コンプライアンス・リスク管理部門、内部監査部門担当者など、初中級者レベル
詳細 1.コンダクトリスクについて
(1)コンダクトリスクとは
(2)顧客本位の業務運営の原則とコンダクトリスク
(3)コンダクトリスク管理の考え方

2.発見統制の重要性
(1)不祥事対応のサイクルと発見統制の重要性
(2)ゼロ・トレランスからの脱却と発見統制を中心においた不祥事予防

3.過去の不祥事をコンダクトリスク管理の視点で考える
(1)商工中金:不適切融資
(2)スルガ銀行:不適切融資
(3)かんぽ生命保険:不適切勧誘
(4)野村ホールディングス:市場区分見直しに関する情報漏洩問題
(5) みずほ銀行:システム障害
(6)SMBC日興証券:相場操縦事件
(7)その他事例

4.ミスコンダクトをどう早期発見するか
(1)発見統制の有効化とリスク情報の収集手法(経営者及び1線の活動)
(2)Tone from withinと心理的安全性の確保
(3)リスク情報への積極的アプローチ(2線の活動)
(4)コンダクトリスクに対する内部監査(3線の活動)
(5)メインラインの強化とサブラインとしての内部通報

5.ミスコンダクトの改善活動
(1)事実関係の調査と評価
(2)原因分析と改善策・再発防止策の策定
(3)改善策・再発防止策の実行とモニタリング

6.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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