基礎から考える海外ファンド投資の法務

~LP投資家が押さえるべき実務上のポイント~
受講区分 オンライン
開催日時 2023-02-08(水) 13:30~16:30
講師 外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ
マネージング・アソシエイト
邑口 真央 氏

(むらぐち まお)
経歴:2012年東京大学法学部卒業、2014年東京大学法科大学院修了。外資系法律事務所におけるグローバル投資ファンドチームの一員として、プライベート・エクイティ、ベンチャー・キャピタル、インフラストラクチャー、デット、不動産その他アセット・クラスを問わず、日本及び外国の顧客に対してファンドの組成・投資に係る契約上や規制法上のアドバイスを提供。近年では政府系ファンド、年金投資家や各種の機関投資家によるファンド投資案件に数多く従事している。2021年11月から2022年5月まで同事務所ロンドン・オフィスを拠点に業務。
資格:弁護士(第二東京弁護士会)

概要 海外のオルタナティブ・ファンドへのリミテッド・パートナーとしての投資に対する関心が高まるなか、多様なアセット・クラス、国際的な規制環境の変化やファンドの組成・運用に関する新たな手法の登場を受け、外国籍ファンドを取り巻く契約交渉の実務の重要性も格段に増しています。他方、その中心となるリミテッド・パートナーシップ契約等については常に基本となる概念や考え方が存在しており、そうした基礎的なポイントを重点的に押さえることで、ファンド契約における各種項目を的確に理解し、LP投資を行う自社としての要望事項も必要十分かつ柔軟に反映した形での現実的な契約交渉及び法務チェックが可能となります。
本セミナーでは、こうした投資ファンド特有の事情を念頭に、外国籍リミテッド・パートナーシップに共通して問題となる基本事項について、国内外で見られる投資家側としての具体的なプラクティス・各種対応の例に多数触れながら、基礎からの丁寧な解説を行います。

【本セミナーで得られること】
・海外ファンド投資に関する基礎的な知識と理解
・契約交渉及び法務レビューにおける実務対応とリーガルチェックポイント

【推奨対象】
金融機関、事業会社、年金基金等にてファンド投資を扱う部門責任者・実務担当者、法務部門
詳細 1.海外ファンド(組合型)投資の基本事項
(1)リミテッド・パートナーシップ(LPS)の基本ストラクチャー、関連当事者
(2)代表的な法域とビークル:ケイマン諸島、ルクセンブルク、米国デラウェア州など
(3)時系列から見るファンド投資(ストラクチャリング・契約交渉から投資活動、清算まで)
(4)レビューすべき書類:各種ファンド契約、共同投資や保証に係る契約、法律意見書など

2.リミテッド・パートナーシップ契約(LPA)のポイント
(1)ファンドの基本条件
(2)リミテッド・パートナー(LP)による出資
(3)ファンドの運営方法
(4)ジェネラル・パートナー(GP)、マネジャーの管理報酬及び組成・運営費用
(5)ファンドの投資活動
(6)投資収益の分配
(7)ファンドの会計、LPへの報告及び価値評価(Valuation)
(8)ファンドにおける利益相反とその対応
(9)ファンド当事者の変動:GP及びLPの地位譲渡、解任・変更、強制脱退
(10)その他:セカンダリー、損失補償、契約変更、守秘義務など

3.サブスクリプション契約、サイドレター、法律意見書その他のポイント
(1)各関連書類の目的、リミテッド・パートナーシップ契約との違い
(2)個別項目の検討:表明保証、AML・KYC対応、最恵国待遇条項、共同投資、有限責任など
(3)契約内容(LPA含む)の管理:社内チェックリスト及びテンプレートの作成

4.海外ファンドが遵守すべき金融商品取引法上の規制
(1)開示規制と私募
(2)私募・運用に関する登録義務とその例外:外国ファンド特例、適格機関投資家等特例業務など

5.国内投資家が遵守すべき日本法上の規制
(1)銀行法・独占禁止法、外為法など
(2)ファンド関連契約における対応

6.質疑応答
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