銀行・証券・保険・カード・流通業の業態間競争
受講区分 会場
開催日時 2004-10-22（金）　13:30～16:30
講師 株式会社野村総合研究所
金融コンサルティング部　上級コンサルタント
南本　肇　氏

開催地 アルカディア市ヶ谷　（東京都千代田区九段北4-2-25）
詳細 金融ビッグバンに端を発した金融業態間の垣根撤廃の流れが加速している。今まで業態内競争に明け暮れていた金融サービス会社は、否応なく、業態間競合の世界に引き込まれていく。銀行が証券、保険商品を売る「ワンストップ・ショッピング化」が進む一方で、証券会社や保険会社は、付加価値の高い商品を開発し、高収益ビジネスモデルを確立しようとしている。また、大規模小売業の参入、新しい切り口のサービスの誕生、販売チャネルの二極化など、今までにない複雑な競争状況が生じてこよう。このような業態間競合時代に、生き残る条件はやはり「顧客基盤」「希少な商品」「デファクト・インフラ」である。この条件をどのように満たし、活かすかが、金融サービス会社の命運を決定する。

講義詳細
１．業態間競合時代への突入
（１）金融ビッグバン
（２）さまざまな商品の銀行窓販の解禁
（３）金融機関に対する証券仲介業の解禁

２．販売チャネル変化のメカニズム
（１）従来の業態別販売チャネル
（２）業態間規制撤廃によって生じる変化の本質
（３）新しい販売チャネルの誕生、分化

３．各業態別の戦略
（１）銀行
　①ワンストップ・ショッピングの実現
　②金融「機関」から、お客さまサービスの「ポータル」へ
（２）証券
　①証券仲介業を通じた銀行とのコワーク
　②特定口座をはじめとする金融取引プラットフォームづくり
（３）保険
　～真の生損保併売に向けた取り組み
（４）カード
　～豊富な顧客情報を活かしたＣＲＭプロバイダー化
（５）流通業
　～金融業との真の融合を目指して

４．創造力がカギになる商品部門

５．顧客単位サービスの誕生
（１）ケーススタディ（特定口座、グループマイレージ、パッケージ型保険商品）
（２）高まるＩＴの重要性

６．業態間競合を増幅する社会環境変化

７．質　疑　応　答

※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい
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