非財務リスクの管理方法と今後の展望

~サステナブルな企業価値向上に資するリスクマネジメントに向けて~
受講区分 オンライン
開催日時 2022-08-03(水) 13:30~16:30
講師 キャピタスコンサルティング株式会社
プリンシパル
栗谷 修輔 氏

(くりたに しゅうすけ)
早稲田大学理工学部卒業。日本長期信用銀行、興銀証券にてリスク管理、金融商品開発に従事。その後データ・フォアビジョンにて、リスク管理ITの企画設計・開発、データサイエンス、コンサルティングを行う。2011年キャピタスコンサルティングに参加。
資格 : 公認内部監査人(CIA)。公認情報システム監査人(CISA)。
書籍 :「市場リスク・流動性リスクの評価手法と態勢構築」、「【全体最適】の銀行ALM」、「金融リスクマネジメントバイブル」、「リスクマネジメントキーワード170」(きんざい)など著書多数。

概要 金融機関のリスク管理態勢は、信用リスクや市場リスクのような「財務リスク」を中心に整備・高度化が行われてきました。しかし近年、ITの急速な発展、ミスコンダクト(不正)、気候変動の顕在化等、金融機関を取り巻く経営環境が大きく変化し、これらが企業価値を毀損させる「非財務リスク」の把握、コントロールが求められるようになっています。「非財務リスク」は従前の「財務リスク」と同じ方法で管理できるのでしょうか?本セミナーでは、「財務リスク」との違いを明らかにした上で、主な非財務リスクの特性を紹介し、具体的な管理態勢構築について解説を行います。また、チェックすべき項目のリストもご提示します。さらに、リスクアペタイト・フレームワークへの組み込み、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)で検討される「サステナビリティ開示基準」の最新動向や連携についても考察を行います。

【本セミナーで得られること】
・財務リスクとの違いの理解及び主な非財務リスクの概要・事例
・非財務リスク管理態勢構築のための具体的なアプローチ
・今後の展望(非財務リスク計量化、サステナブル開示との連携など)

【推奨対象】
金融機関のリスク管理、コンプライアンス部門、内部監査部門、非財務リスク管理を網羅的に学びたい方
詳細 1.非財務リスクとは
(1)財務リスクとの違い
(2)グローバルの動向
(3)日本国内の動向

2.主な非財務リスクと銀行を中心とする事例
(1)オペレーショナルリスク
(2)コンダクトリスク
(3)サイバーリスク
(4)サードパーティーリスク
(5)気候変動リスク

3.非財務リスク管理態勢構築の実践
(1)非財務リスク管理の基本方針
(2)リスクマップとトップリスクアプローチ
(3)KRIとシナリオ分析
(4)COSO-ERMの有効活用
(5)リスク管理(2線)と内部監査(3線)の連携

4.今後の方向性
(1)非財務リスク計量化の可能性
(2)リスクアペタイト・フレームワークへの組み込み
(3)サステナブル開示(ISSB、SSBJ)の動向と連携
(4)サステナブルな企業価値向上に資するリスクマネジメント

5.質疑応答
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