気候変動開示の最新の動向と金融機関のシナリオ分析について

~CRD活動からIFRS SXに至るまでの開示の流れとNGFSシナリオの解説を中心に~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2022-04-26(火) 13:30~16:30
講師 株式会社日本政策投資銀行
設備投資研究所
主任研究員(博士(経営管理))
松山 将之 氏

経歴:大学卒業後,住友信託銀行(現 三井住友信託銀行)に入社、2008年より現勤務先の財務部門においてALM企画を担当。2013年より現職。現在、企業開示の研究並びに、気候変動開示シナリオ分析・気候変動リスク管理についての調査を担当。
資格:日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
書籍:
・『設研リサーチノート』
 「気候変動と金融―TCFD提言を背景に― 」, Vol.2, 日本政策投資銀行設備投資研究所, 2019年(松山将之・小澤彩子).
・研究員コラム『視点・論点』
 「サステナビリティ情報開示基準について考えなければならないこと 」,2022年.
 「NGFSシナリオとTCFDにおけるシナリオ分析 」,2021年.
 「非財務情報開示の組織的な融合への期待 」,2021年.
 「日本における気候変動開示についての課題 」,2020年.
(参照URL)https://www.dbj.jp/ricf/staff/matsuyama_masayuki.html

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 TCFD最終提言から始まった気候変動開示は、今や、金融機関のリスク管理や非財務情報全体の開示基準にまで急速に影響範囲を広めている。そこで、「開示」「シナリオ分析」「金融機関」に関連する最新の動向を踏まえて、情報利用者と情報作成者の両方の視点から、現状と課題について解説する。更に、企業開示の研究者としての視点からの分析結果を紹介する。特に「開示」については、海外は、CorporateReportingDialogueの活動からIFRSSXに至るまでの非財務情報開示基準の統合化の流れを、「シナリオ分析」については日本企業における開示の現状を、「金融機関」については、NGFSシナリオのデータを中心に取り扱う予定である。

【推奨対象】
気候変動関連の情報収集中の金融機関の担当者
詳細 1.TCFDの動向と日本におけるTCFD開示の現状
(1)TCFD提言の改定と新ガイダンス
(2)世界の中でのTCFD開示の現状
(3)日本における気候変動開示の現状

2.日本における情報利用者にとっての気候変動開示
(1)これから日本における気候変動開示はどうかわる?
(2)気候変動に関連する投資情報の現状
(3)改訂グリーン投資ガイダンスの読み方

3.NGFSシナリオと金融機関の気候変動リスク管理上の課題
(1)NGFSシナリオ(Version2)とは?
(2)シナリオデータにおけるIAMについて
(3)NGFSシナリオは、どの気候変動シナリオに近いのか?
(4)金融機関の気候変動リスク管理上の課題について

4.非財務情報開示のフレームワーク・基準の統合化について
(1)気候開示プロトタイプ(IFRS SX)とは?
(2)CRDの活動からISSB設立に至るまでのながれについて
(3)日本における非財務情報開示の「これまでの課題」と「これからの課題」

5.質疑応答
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
TEL : 03-3239-6544   FAX : 03-3239-6545   E-mail : customer@seminar-info.jp