航空機ファイナンスにおける信用リスク評価

~ポストコロナ時代/サステイナブル時代における航空運輸・航空機ファイナンスのポイント~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2021-11-24(水) 9:30~12:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
産業インフラ金融グループ
鶴見 将史 氏 パートナー
新規事業推進/Financial Services
永井 希依彦 氏 シニアマネジャー

【鶴見 将史 氏】
経歴:慶應義塾大学経済学部卒業後、大手不動産会社勤務を経て、2001年監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社。2005年公認会計士登録。大手行、地域金融機関等の会計監査に従事するとともに、金融機関の財務デューデリジェンス。信用リスク管理態勢構築支援、海外進出支援などの各種アドバイザリー業務を実施。2009年から2013年までデロイトロンドン事務所に駐在。
資格:公認会計士

【永井 希依彦 氏】
経歴:コーネル大学大学院卒業。デロイトトーマツコンサルティング(合)では航空宇宙・防衛インダストリーに係るアドバイザリー業務に多数従事。その後航空機部品製造企業立上に参画。現職にてファイナンスとインダストリノウハウを相互に融合を図るアドバイザリー業務に従事。
書籍:『宇宙旅行入門』(2018年有斐閣)、「航空機ファイナンスの信用リスク管理に産業分野の知見を」(2121.2.15 金融財政事情)、「航空産業におけるCyber Physical System概念の発展過程分析」(研究技術計画, Vol. 32, No. 3)、「エアラインの信用リスクに影響を与える経営指標抽出」(日本経営システム学会第58回全国大会)

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 航空機ファイナンス市場は、世界経済の成長を背景に2020年には16兆円まで到達する勢いで成長をしてきました。しかし、2020年上半期来世界経済を揺るがしているCOVID-19は本セクターに深刻な影響を及ぼし続けています。近年、地方銀行など新たに同市場に参入を図る金融機関も多く、改めて航空機ファイナンスにおける信用リスク評価の在り方を振り返るべき機会なのではないでしょうか?本講では、信用リスク評価の態勢構築に向けた具体体なポイントを分かり易く説明するとともに、COVID-19が及ぼす影響について多角的に検討をしたいと思います。また、昨年来特に注目される地球環境問題への取組みに関するファイナンスサービス(グリーンファイナンス)についても欧州規制当局の動向を中心に最新の状況を踏まえ、金融機関にとって航空機ファイナンス領域における事業機会について議論します。

【推奨対象】
金融機関における航空機ファイナンス・アセットファイナンス、航空機産業向事業ご担当者、昨今の航空機ファイナンスの動向および信用リスク評価について学びたい方等
詳細 1.航空機ファイナンスの基礎的理解
(1)リース市場の需要拡大ドライバ
(2)リース市場が成立する基本的前提
(3)リース市場の基本的スキーム

2.航空機ファイナンス市場の概観
(1)エアライン需要
(2)航空機機体リース需要とメインプレイヤー
(3)エンジンリース需要とメインプレイヤー
(4)COVID-19が与える影響の考察

3.信用リスク評価
(1)エアラインのクレジットリスク評価
(2)機体のアセットリスク評価
(3)ファイナンスのスキームリスク
(4)COVID-19が与える影響の考察

4.金融機関向信用リスク管理実務上のポイント
(1)エアラインのクレジットリスク管理体系の構築~金融検査マニュアル廃止に際して~
(2)担保価値評価体系の構築~担保価格決定における3線ディフェンスラインの役割分担~
(3)総合的な態勢整備

5.サステイナブルファイナンスと航空産業
(1)サステイナブルファイナンスとEUタクソノミー:金融機関の義務・役割
(2)「航空機領域」で認定されるグリーン活動
(3)「燃料領域」で認定されるグリーン活動
(4)更なる調整が必要になる論点と開発が待たれる新技術

6.質疑応答

◆企画担当(柳井)からのポイント◆
・昨今の航空機ファイナンス市場および信用リスク評価について3時間で解説
・海外の動向もおさえたうえでサステイナブルファイナンスの観点から航空機産業を読み解く
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