損害保険会社のリスク・キャピタルマネジメント ~Dynamic Financial Analysisの手法を用いて~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 1999-08-27(金) 13:30~16:30 |
講師 |
ティリングハスト タワーズペリン アジア・パシフィック地域プリンシパル Dave Finnis 氏 コンサルティングアクチュアリー 小川 文教 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
これまでの日本の損害保険会社は、算定会制度をはじめとする各種規制の下、他の金融機関と比較しても比較的健全な財務的基盤を築いてきたといえる。これは、損害保険事業が、損害額の変動、収益の不確実性が大きい事業であると考えられため、保険金支払能力の確保、契約者の利益の確保を最優先に経営が行われてきた結果といえよう。 しかしながら、昨今の急速な規制緩和の進展の下で、損害保険会社のこうした経営姿勢は大きく変わろうとしている。自由化された市場では、規制はあくまで保険会社の支払能力確保のための最小限の要請に止まり、それを超える部分は各社の経営陣の裁量に委ねられることになる。また、これまで保険金支払能力の拡充、つまり契約者利益の確保が経営上の最優先課題であったものが、今や私企業として株主に対する会社価値の増大についても再考を迫られている。自由化された市場では、保険会社を取り巻くリスクは格段に増えてきており、保険会社としては自ら許容できるリスクを認識し、これを受け入れながら、投下資本に対する最大期待リターンを得る戦略を取ることが求められている。 また、これまでの保険会社の戦略決定は、例えば国内営業戦略は営業企画部門で、再保険戦略については再保険部、運用戦略については運用部門といったように、各専門部署で決定されており、相互の関連性を考慮した保険会社全体としてのリスクを把握した上での戦略決定は必ずしも充分なされてはこなかった。また、その計量化の手法も基本的に幾つかのシナリオを想定したものに基づいたものが多く、例えばそうしたシナリオがどの程度の確率で発生し予測損失額がどの程度になるのかという点については、突き詰めた議論がなされてこなかった。 このセミナーでは、こうした競争市場において先行する欧米の保険会社が、Dynamic Financial Analysis(DFA)という確率的手法に基づき、如何に自らのリスクを統合的に計量化し、それに対応したキャピタルの管理をどのように行っているかについて、その基本的な考え方を具体例を交えながら解説する。 講義詳細 1.保険会社を取り巻くリスクの認識 2.同質なリスクグループへの分類 3.リスクの計量化 4.キャピタルの配分と必要リターンの設定 5.リスクのスプレッド 6.今 後 の 展 開 7.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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