超高齢社会における金融機関の収益機会 ~現役世代の老後資金問題から高齢顧客対応まで~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2020-01-29(水) 9:30~12:30 |
講師 |
株式会社大和総研 金融調査部 研究員 森 駿介 氏 京都大学公共政策大学院修了 2016年より現職 専門は家計の資産選択行動、高齢化と金融、地域金融 近著に、『アベノミクス下の地方経済と金融の役割』(蒼天社出版、2019年、共著)、「高齢者の認知機能低下に伴う金融行動の変化と対応」(銀行実務、2019年6号)、「家計のリスク資産保有行動の地域差」(個人金融、2017年夏号) 日本証券アナリスト協会検定会員 |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 「老後資金2000万円問題」を契機に老後資金確保における金融商品・サービスのあり方への関心が高まっています。また、高齢者のうち75歳以上人口の比率が高まる「高齢者の高齢化」がさらに進行することに伴い、高齢顧客向けの金融商品・サービスや「金融ジェロントロジー」(長寿が経済活動などに与える影響を多面的に研究する学問分野)への注目度も集まっています。 本セミナーでは、超高齢社会の資産形成・管理において金融業に期待される役割について論じていきます。前半では、老後資金問題やリテール金融業の顧客の変化などについて、多様なデータを用いてお示しすることを通じて、金融業への含意を探っていきます。後半では、現役世代の資産形成から高齢期の資産管理・運用・移転まで幅広い分野について、事例を取り上げつつ、金融業に期待される方向性や展望を探っていきます。必要に応じて、地域別のデータや取り組みが進んでいる海外の事例も取り上げます。 |
詳細 |
1.「老後資金2000万円問題」を金融業はいかに咀嚼すべきか (1)老後資金問題は金融資産の保有状況や地域で性質が異なる (2)老後資金問題が深刻な層はどこか、金融業には何が期待されるか 2.大きく変わるリテール金融業の次世代顧客層 (1)人口動態の変化と金融業に与える影響 (2)各種金融データ(所得・資産・負債)から見る顧客の変化 (3)金融行動・態度から見る顧客の変化 3.現役世代の資産形成をいかに促すか (1)証券投資の阻害要因と資産形成促進策 (2)投資優遇税制(NISA、確定拠出年金(DC)など)の普及と課題 (3)国内外の資産運用系FinTechサービスと収益性 (4)行動経済学を活用した金融商品・サービス事例 4.金融ジェロントロジーと金融機関における取り組み (1)高齢者の認知機能低下と金融ジェロントロジー (2)高齢期の資産管理サービスの方向性 ~地域・親族等との連携と個人情報保護、信託サービス、テクノロジーの活用 (3)非金融業との連携の可能性 (4)英米金融機関で進む高齢顧客対応の事例 5.高齢顧客向けの資産運用・資産移転サービス (1)高齢者の老後資金運用・取り崩し期のリスクと対応策 (2)資産移転に伴う信託商品・サービスと地域金融機関 (3)資産移転におけるFinTech活用への期待 (4)高齢富裕層の地域別分布の推計 6.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
お問合わせ |
株式会社セミナーインフォ セミナー運営事務局 TEL : 03-3239-6544 FAX : 03-3239-6545 E-mail : customer@seminar-info.jp |