銀行による低流動性資産(PE、VC、インフラ等)への投資とリスク管理の高度化 ~多様化するファンド投資における実践的モニタリングとパフォーマンス計測方法、混乱期を乗りきる投資戦略~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2019-09-13(金) 9:30~12:30 |
講師 |
あけぼの投資顧問株式会社 代表取締役 白木 信一郎 氏 三和銀行(現三菱UFJ銀行)市場営業部、資金証券為替部 マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ(株) 代表取締役社長 CIO アストマックス投信投資顧問(株)取締役 CIO 1995年以降、一貫してPEファンド、ヘッジファンド等オルタナティブ投資、資産運用業務に携わり、海外、国内の独立系運用会社の調査、ファンド投資実行数ともに多数 主な著書、論文に「投資ファンドのすべて(きんざい)」、「PEファンドの運用成績計測手法について(証券アナリストジャーナル2018年10月号)」等 ロンドン・ビジネス・スクール 金融修士号取得 |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 近年、世界でPEファンドによる企業投資やインフラ投資の増加が顕著である。国内でも新しいバイアウトファンドやベンチャーキャピタル等の設立が目立ち、事業承継や大企業の事業部門カーブアウトを背景とした企業買収や合併の増加を後押ししている。ファンドに対する資金供給をしている投資家の種類や投資形態も多様化しており、金融機関においては、有価証券投資の多様化との位置づけ以外にも、LBOファイナンスの供給を目的としたファンド投資を始める傾向も見られる。一方、キャピタルコールやディストリビューション(分配金)等の独特のキャッシュフローを持ち、長期間の投資となる低流動性資産のリスク管理は、従来の有価証券に関するリスク管理とは異なる部分も多い。本講義では、PEファンドの歴史、現在の投資の傾向について概論し、PEファンドの仕組みや投資家におけるリスク管理のあり方について考察する。 |
詳細 |
1.金融機関による低流動性資産への投資の内容 (1)PEファンド (a)PEファンドとはなにか (b)国内外のPEファンドの現状 (2)ベンチャーキャピタル(VC) (a)ベンチャーキャピタル(VC)とはなにか (b)国内外のVCの現状 (3)不動産、インフラファンド (a)不動産、インフラファンドの国内外の現状 (4)クレジット(レンディング)ファンド (a)プライベートクジレットファンドの現状 2.それぞれのアセットクラスへの投資実践 (1)投資の意義・目的 (2)PEファンド投資~探索から投資・事務管理のモデルケース~ (a)投資対象ユニバースの構築 (b)調査・投資の実施 (c)ポートフォリオの構築方法 (d)投資実行後の管理・モニタリング (3)調査・モニタリングの要点 (a)調査項目の概要:投資戦略、投資プロセス、運用会社組織等 (b)投資後モニタリング項目 (4)投資契約時の要点 (a)契約書実務について-根拠法の確認、会計基準、ターム等 3.リスク管理について (1)リスク管理の要点 (a)ファンドのレポート、開示資料の読み方 (b)パフォーマンス比較方法 (2)金融機関に求められる低流動性資産のリスク管理内容 (a)低流動性資産に対する公正価値評価のあり方 (b)投資目的とリスク管理 (3)最新のリスク管理手法 (a)GIPS(グローバル投資パフォーマンス基準)での考え方 (b)PME(パブリック・マーケット・エクイバレント)の考え方 4.マクロ環境の変化と低流動性資産投資への戦略 (1)なぜ、いま低流動性資産への投資が注目を浴び、増加しているのか (2)変化するマクロ環境下での低流動性資産への投資 (a)市場環境(金利、為替、株価、クレジット、商品市場など)の影響 (b)ポリティカルリスク(米中摩擦、EU情勢、英国EU離脱、中東情勢など)の影響 (3)効果的な投資戦略ポートフォリオ (a)今後にかけての主要な投資テーマ (b)新しいニーズと新商品 5.投資家の検討するPEファンド投資の諸形態-ストラクチャとメリット/デメリット (1)国内の投資ビークルを活用した場合 (a)投資事業組合-ファンド・オブ・ファンズ形式 (b)匿名組合型 (c)特金一任形式 (2)外国籍ビークルを活用した投資の場合 (a)リミテッド・パートナーシップ (b)ユニットトラストの活用 6.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
お問合わせ |
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