保険商品開発の神髄 ~商品開発の成否はマーケティングにあり~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2019-08-09(金) 9:30~16:30 |
講師 |
日新火災海上保険株式会社 顧問 日本アクチュアリー会正会員 星野 明雄 氏
東京大学理学部数学科卒、ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(修士) |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 保険会社の商品開発に、約款や数理の基礎知識はもちろん必要です。しかしそれ以上に、 時代に合わせたマーケットイン型のアプローチがいま求められています。価格設定も、従来のレーティングを脱し、プライシングの考え方を取り入れなくてはなりません。商品開発を理論的・体系的に理解する努力がますます重要になっています。 商品の開発・管理に携わる方は、次のような問いに即答できるでしょうか? [1]「複数契約加入割引」が何度も提唱されるが、成功例がないのはなぜか。「長期継続割引」はどうか。 [2]ある通販会社のCEOは、「低価格により顧客を囲い込む」ことを同社の戦略とした。この戦略は成功しないが、問題点はどこにあるか。 [3]保険以外の業界の価格引上は、モデルチェンジに伴って行われることが多い。なぜか。 商品戦略の基本がわかれば、これらの問いに瞬時に本質を答えられます。 この講座では、商品の考え方のフレームワークを学ぶことができます。これを身に着ければ、商品開発の新たな地平が見えてきます。 なお、基本的なアイデアを説明しつつ、約款作成のコツや認可申請要領など、要所要所で実務上のポイントも解説する予定です。 【この講座で得られること】 ・購買行動の原理の理解(価値、価格、原価の関係と各論) ・需要曲線の理解とその応用(マーケットセグメンテーション、プライシング、販売予測など) ・商品設計のフレームワークの習得 ・アイデアの源泉-プロダクトインvsマーケットアウトの使い分け ・市場調査の方法、キーポイント ・実践的演習 |
詳細 |
1.保険購買という「取引」の基本 (1)価値、価格、原価 (2)消費者余剰と生産者余剰 (3)保険市場対 GDP-弾性値1.3の意味 (4)レーティングとプライシングの違い (5)商品の特性-なぜ、時代を先取りした保険は成功しなかったか 2.需要曲線の研究 (1)マーケットの構造、価格感応度によるセグメント (2)感応度と最適価格 (3)競争「圧力」の強弱と需要曲線 (4)割引戦略の意味 3.商品ニーズ (1)付加価値の高い商品、低い商品 (2)高付加価値商品発案のヒント (3)「利殖志向」と「掛捨て嫌い」の違い (4)月払い効果・年金不振の宿命 (5)注目分野-生命科学による新治療と医療コスト 4.効用関数の研究 (1)効用逓減-リスク回避の経済的基礎原理 (2)プロスペクト理論-サルにもある損失回避心理 (3)エコン対ヒューマン-主従はどちらか (4)「面倒臭さコスト」-なぜ保険加入の検討は苦痛か (5)代理店の存在の効用と費用最適水準 5.商品開発のフレームワーク (1)アイデア検討のフレームワーク (2)補償(約款)設計のフレームワーク (3)コスト(純率、社費、代理店手数料)算定のフレームワーク (4)マーケティング(プライシング、ブランディング、販売計画)のフレームワーク (5)リスク評価のフレームワーク 6.市場調査 (1)調査対象、手法 (2)定性的調査(フォーカスグループ・インタビュ)⇒アイデアの検討 (3)定量的調査(Webアンケート)⇒マーケティング(プライシング他) (4)調査票設計 (5)集計・分析 (6)留意事項(繰り返されがちな失敗) 7.事例研究 (1)人身傷害補償(上位商品)のターゲティング (2)家計保障定期(価格競争)のターゲティング (3)開発中止事例・失敗事例等 8.実習 (1)テーマ付与 (2)商品立案の演習 (3)市場規模、期待収益、リスクの概観を自己評価 9.講評 ※ 質疑応答は随時受け付けます ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCのご使用等はご遠慮ください |
お問合わせ |
株式会社セミナーインフォ セミナー運営事務局 TEL : 03-3239-6544 FAX : 03-3239-6545 E-mail : customer@seminar-info.jp |