航空機ファイナンスの実務

~金融機関の目線に立ったリスク分析とケーススタディの解説~
受講区分 会場
開催日時 2018-11-29(木) 13:30~16:30
講師 ホワイト&ケース法律事務所
井門 慶介 氏 弁護士
福永 周介 氏 弁護士

【井門 慶介 氏】
2004年弁護士登録 英国系大手国際法律事務所の東京および香港オフィスにて11年あまり勤務ののち、16年よりホワイト&ケース法律事務所在籍 弁護士として大手都銀、日系総合商社、政府系金融機関への出向・勤務経験も有し、金融機関や投資家の目線を理解したアドバイスを得意とする 航空機ファイナンスの分野において豊富な経験を有し、18年度Chambers 誌の国内アセットファイナンス部門において最高ランクのBand 1に選出 03年京都大学法学部卒業 08年英国ウォーリック大学にてLLM 取得

【福永 周介 氏】
2007年弁護士登録 英国系大手国際法律事務所の東京およびロンドンオフィスにて8年あまり勤務ののち、16年よりホワイト&ケース法律事務所在籍 航空機及び船舶を中心としたアセットファイナンス、ECA ファイナンス、ストラクチャード・ファイナンスを主な業務分野とし、国内外の航空機ファイナンスの経験豊富 06年一橋大学大学院法学研究科法務専門職課程修了 11年英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにてLLM 取得

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 航空機ファイナンスマーケットの世界的な盛況を背景に、日本においても航空会社・大手銀行・商社・リース会社といった従来のマーケット参加者に加えて地方銀行・保険会社・証券会社・投資銀行・中小事業会社など幅広い業種からの新たなマーケット参加者が増えた結果、ますます競争環境が厳しくなってきているとの声も聞こえてきます。こうした中で、積極的に収益性の高い案件を獲得するためには、クレジットの低いエアライン向けの案件や法的・実務的に難易度の高い法域にかかわる案件をはじめとして、従来よりもリスクの高い案件への取組みの検討が否応なしに求められているといってよいでしょう。
本講演では、航空機ファイナンスの提供者としての金融機関の立場を主な前提として、航空機ファイナンス案件における「リスク」の適切な理解と分析のための視座と知識を提供し、厳しい競争環境下にあってもレンダーとして維持すべき規律は何か、案件提案が持ち込まれた際に「予想外」のリスクを被らないために必要な案件審査の目線はどうあるべきかについて、より実践的なケーススタディを交えて解説いたします。本講演は、主にレンダーとなる金融機関やリース会社において、航空機ファイナンスの業務に関与されている方や、今後関与される予定の方、航空機ファイナンス案件の実践的な理解を深められたい方に最適な内容です。
詳細 1.航空機ファイナンス案件におけるレンダーの視点
(1)航空機ファイナンスにおけるデットファイナンスのマーケット
(2)航空機ファイナンスにおいてレンダーとしてもつべき視点
(3)レンダーにとってのリスクとその対応
(4)日本の金融機関によって取り組まれている典型的な取引

2.航空機ファイナンス案件における担保権とケープタウン条約の実務
(1)航空機ファイナンス案件における担保の概要
(2)機体担保の重要ポイントと法的留意点
(3)保険担保の重要ポイントと法的留意点
(4)その他の担保と重要ポイントと法的留意点
(5)ケープタウン条約による国際的権益の登録の実務
(6)ケープタウン条約による権利登録の有用性と限界
(7)担保の実行・機体のリポゼッションの実務的留意点

3.外国法契約の実務と法律意見書(リーガルオピニオン)
(1)航空機ファイナンス案件における外国法ドキュメンテーションの留意点
(2)法律意見書(リーガルオピニオン)の読み方と留意点

4.ケーススタディ 取引において着目すべきポイント・実務上の対応
(1)近時急増する米国エアライン向けリース案件
(2)ハイリスクな法域における案件検討の例(例:ロシア)
(3)デフォルトリスクの顕在化したリース案件

5.質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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