生保危機対策と保険ビジネスの将来像 ~“生保危機”の向こうにあるもの~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2003-03-19(水) 13:30~16:30 |
講師 |
住友生命総合研究所 取締役 主席研究員 市来 治海 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
年度末決算を控えてまたぞろ“金融危機、生保危機”がマスコミによって喧伝されている。問題は金融というジャンルが多分に人々の“心理”に依存しているため、そうした誇張された報道によって事実が歪められていくうちにその報道自体が自己実現してしまうというところにある。生保業界の現状も残念ながらそうした経緯を辿り、未曾有の危機的状況に立たされていることは事実として直視しなければならない。そして金融・保険業界の現状においては国が積極的に介入することにより預金者・契約者に安心感を与えることが喫緊の課題である。そして事態は事実、そうした方向で収拾に向かいつつあるかに見える。 本セミナーでは、まずそうした「生保危機とそれへの対応」についてその現状と推移を整理し、対応の妥当性や今後のあるべき姿について提言を行う。次に「生保危機を超えて」として危機克服後のわが国における保険ビジネスの将来像について3つの視点から展望を試みる。そこでのキーワードは「それでも保険は21世紀の最有望産業」というコンセプトである。“生保危機”の向こうには限りないフロンティアが開けているのだ。 講義詳細 1.生保危機への対応は妥当か ― なお残る問題点 (1)金融庁が目指す二大改革 ①金融庁方針の底にあるもの ②契約者保護機構と公的資金枠 ③予定利率下げは是か非か 「契約は守られるべきだが、経済合理性の逸脱は許されない」(事情変更の原則) (2)その他のなされるべき改革 ①銀行保有株式を如何に処理すべきか- 国による全額買い上げが不可欠 ②郵貯・簡保全廃が金融正常化をもたらす 2.生保危機を超えて - 最有望産業としてのわが国保険ビジネスの将来像 (1)総合金融機関化よりも総合保険会社化 ①保険業固有の領域は参入困難 ②「総合金融機関」のシナジー効果は疑問 ③バンカシュランスの錯覚 ④総合保険会社としての生損保併営へ (2)動揺する社会保障の新たな担い手へ ①行き詰まる社会保障 ②年金、医療保険改革の不毛 ③あるべき改革の方向 - 民間活力の導入(住生総研「財政維新プラン」とは) (3)変貌する販売チャネル - 保険業における“製販分離” ①市場型間接金融の進展とローディングの低下 ②商品によるチャネルの分離 ③欧州生保の動き ― 自営業としての保険販売人 ④いわゆる「構成員契約ルール」について ― 銀行窓販をめぐって ⑤インターネットは販売チャネルとして成長し得るか 3.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
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