金融機関におけるITガバナンスと外部委託先管理
受講区分 会場
開催日時 2017-02-14（火）　9:30～12:30
講師 有限責任あずさ監査法人
山口　達也　氏　パートナー
仲　友紀　氏　テクニカル・ディレクター　　

【山口　達也　氏】
大手邦銀にて、国内勘定・情報システム開発、海外勘定系システム管理、ディーリングシステム開発・管理業務に従事後、朝日監査法人（現あずさ監査法人）に入所　国内金融機関に対する財務諸表監査及び内部統制監査のほか、国内大手金融機関および地域金融機関向けに内部監査態勢構築・高度化支援、内部監査アウトソーシング・コソーシング、内部監査部門情報管理態勢・品質評価、システムリスク管理態勢評価、プロジェクトリスク管理態勢評価等の助言業務に従事　公認情報システム監査人（CISA）、ネットワークスペシャリスト　「日本年金機構における不正アクセスによる情報流出事案検証委員会」参与

【仲　友紀　氏】
大手邦銀にて、勘定系、融資判断支援、分散顧客DBシステム等の開発に参画した後、インターネット接続、統合DB、ワークフローシステム等の企画、調達、開発管理、運用管理、教育に従事した後、平成18年（2006年）に有限責任あずさ監査法人に入所　国内大手金融機関および地域金融機関、特に銀行業を中心とする財務諸表監査及び内部統制監査のほか、金検マニュアルへの対応、システム統合リスク管理、個人情報保護等に係る金融機関への助言業務等に従事　システム監査技術者、公認情報システム監査人（CISA）、公認情報セキュリティマネジャー（CISM）、アプリケーションエンジニア、情報セキュリティアドミニストレータ、テクニカル・エンジニア（ネットワーク）ITGI/ISACAの“IT Control Objectives for Cloud Conputing: Controls and Assuarance in the Cloud”の日本語訳支援に関与 ISACA CACS/ISRM、日本製薬学界等におけるクラウド関連の講演を実施

開催地 カンファレンスルーム（株式会社セミナーインフォ内）
概要 本講演の前半では、FISC有識者検討会の検討結果等を踏まえ、金融機関自身が顧客志向の経営を行う上で検討すべきITガバナンスの観点から、IT関連業務の外部委託先のマネジメントを、監査・アドバイザリ等の実務経験により培った知見を基に論じる。後半では、特に近年議論のある外部委託の特殊ケースであるクラウドサービスを利用する場合の留意点と、外部委託管理を効率的に行うためのツールとしての外部監査や保証報告書の利用法について、具体的に解説する。
詳細 １．金融機関のITをとりまく環境
（１）アウトソース化、共同センタ利用の進展、海外の状況
（２）個人情報漏えい等のインシデント、サイバー犯罪の増加
（３）クラウドをはじめとするITの進展、Fintechの動き
（４）IT人材の確保

２．外部委託に関連するリスク
（１）総論（IT投資、情報管理の面から）
（２）共同センタの利用
（３）クラウドの利用

３．ITガバナンスを確立するうえでの留意点（リスクへの対応）
（１）ガバナンスとマネジメント（経営、業務部門、システム部門のあるべき関係）
（２）リスクベースアプローチによる外部委託先の管理プロセス
（３）内部監査、監査役監査の高度化

４．クラウド利用のリスク管理
（１）経営者の役割
（２）マネジメントの役割
（３）監査部門の役割

５．利用者から見た外部監査、保証報告書の利用法
（１）外部監査の種類と特徴
（２）保証報告書の読み方
（３）ITガバナンスに活かすための利用法

６．質疑応答 ※ 録音、ビデオ・写真撮影、PCの使用等はご遠慮ください
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