ブランドデビット/プリペイドカードのビジネス拡大戦略 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2015-07-17(金) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社野村総合研究所 金融ソリューション事業本部 金融ソリューション事業二部 上級コンサルタント 宮居 雅宣 氏 1990年大手カード会社入社 事業企画や業務企画、セキュリティや回収等の業務経験を経て97年にICを担当 99年にFeliCa実証実験を経てNFC対応方針を策定、2000年に業界代表者としてETCを実現するなど決済のIC化を牽引 「子カード方式」「Dualインターフェイスカード」などを造語 05年NRI入社 電子マネー立上げや決済サービス導入支援など実務経験に基づくコンサルや実行支援に従事 「キャッシュレス革命2020」「国民生活研究」など執筆、講演多数 |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 国内の殆どの銀行が発行するキャッシュカードで買い物できる「J-Debit」が2000年にサービスを開始した当初、マスコミは「クレジットが勝つか、デビットが勝つか」と大賑わいだったが、クレジットカードが取扱高40兆円を超える一方で、J-Debitは2005年の取扱高8千億円をピークに減少。他方、日本ではクレジットカードのブランドと思われていたVisaやMasterCardのデビットカードが海外で普及し、取扱件数や金額がクレジットカードや現金を上回る国が出現。日本でも2003年に東京スター銀行がMasterCardのデビットカードを、2006年には日興証券がVisaのデビットカードを発行したが、その後サービスを終了し、国内と海外でカード利用代金の支払方法が異なる中、デビットカードの普及は難しいように思われていた。しかし最近になり、2014年にはVisaデビットカードの取扱高がJ-Debtを上回り、JCBがデビットカードを発行開始するなどブランドデビットが勢いを増している。 また、海外でデビットカートに分類されるブランドプリペイドも、国内でauWalletやココカラファイン、ソフトバンクカードなど話題の商品が生まれて発行枚数が伸びているほか、大阪市では生活保護費の支給にVisaプリペイドカードを活用するモデル事業を実施するなど、ブランドデビットやブランドプリペイドがキャッシュレス社会の普及を促進しはじめた。 しかし、カード利用代金の支払方法は相変わらず国内外で異なり、クレジットカードのインフラを使うことによる弊害やプリペイドカードを使った詐欺など課題もまだ山積している。本講では、長年クレジットカードの不正使用や新決済サービスの立上げに携わったコンサルタントが、実務経験に基づきこれら課題の背景を正しく理解したうえで2020年のキャッシュレス社会実現に向け、差別化や利用促進等を含めてどのような取組みを行っていくべきかを考察する。 |
詳細 |
1.国際ブランド決済サービスの仕組みと国内外の利用方法の違い (1)VisaやMasterCardは国際規格の決済スキーム (2)VisaやMasterCardがデビットカードやプリペイドカードになる理由 (3)国内と海外におけるブランド決済カードの利用方法の違い (4)国際ブランド決済カードのIT活用とセキュリティ対策 (チップライアビリティシフト, NFC, payWave, MasterCard contactless, PCI-DSS) 2.ブランドデビットカードの特徴と展望 (1)ブランドデビットとJ-Debitの違い (2)ブランドデビットカードの効用と発行事例(VisaとJCBのデビットカード比較など) (3)ブランドデビットカードの課題と対応の歴史、今後の展望(オーバードラフト、差別化施策など) 3.ブランドプリペイドカードの種類と特徴 (1)ブランドプリペイドカードの種類と発行事例(海外旅行、EC利用など目的別の活用方法など) (2)ブランドプリペイドが実現する公金分野のキャッシュレス化(EBT,地域振興活用など) (3)プリペイドカードの課題と効果、対策と展望(不正使用、クレジットカード課題の対策など) 4. 2020年キャッシュレス社会の実現像 (1)加盟店端末のバラ撒きでは実現しないキャッシュレス社会 (2)キャッシュレスとデータ活用が実現する地方創生 (3)カードビジネスの将来像とキャッシュレス社会 5.質疑応答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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