保険分野のグローバル規制とERMの高度化 ~保険会社におけるERMの実効性向上のための考察~ |
受講区分 | 会場 |
---|---|
開催日時 | 2014-07-11(金) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社日本格付研究所 チーフアナリスト(兼)格付企画部長 水口 啓子 氏 JPモルガン、スタンダード&プアーズなどを経て、05年日本格付研究所に入社、保険セクター担当チーフアナリスト、格付企画部長を兼務 公認会計士・監査審査会委員、企業会計審議会委員、金融審議会「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」メンバー、企業会計基準委員会 保険契約専門委員会委員専門委員 |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 国際的なソルベンシー規制を検討する保険監督者国際機構(IAIS)、ソルベンシーIIを検討するEU域内の監督当局などは、資本規制に係る様々な施策を採ってきている。また、G20が志向する金融市場安定化施策の一環として、保険分野に係る国際的に共通な資本基準が求められており、14年11月にはBCR(Basic Capital Requirement)が策定される予定である。さらに、IAIS、諸規制当局は、ERMと言う概念を取り上げており、昨今は、ORSA(Own Risk and Solvency Assessment)関連の様々な進展が見受けられる。ERMとは、リスクという概念を基軸とした意思決定プロセスを、経営のあらゆる局面に組み込むことによって、リスク対比の資本の十分性、健全性及び収益性(リスク対比での収益性)を維持・向上させ、企業価値の持続的な拡大を図る経営手法である。保険契約者や株主への経営責任を果たすためには、保険会社がERMに主体的かつ積極的に取り組んでいく必要があると言えよう。 本講座では、グローバルな規制の動向を紹介するとともに、ERMの評価に関する諸観点、実効的なERMの浸透に向けて積極的に諸施策を実施している保険グループの諸事例にも付言する。 |
詳細 |
1.国際的な規制動向 (1)IAISに係る動向 ~ICPs(保険基本原則) ~ComFrame(グローバル保険会社への監督の枠組み) ―IAIG(国際的に活動する保険グループ)への対応(ICS(Insurance Capital Standard)などを含む) (2)G-SII(グローバルなシステム上重要な保険会社)に係る動向(BCR、(HLA(Higher Loss Absorbency)などを含む) (3)欧州ソルベンシーII:ORSAを含む第2の柱など (4)NAIC(米国保険監督官協会):ORSAガイダンスマニュアルなど 2.IFRS保険契約の動向 (1)割引率変動の影響―当期利益/その他の包括利益計算書(OCI)の表示 (2)収益認識 (3)契約上のサービス・マージンの取り扱いなど 3.ERMの評価の観点 (1)リーマンショック後のERMの有効性の検証 (2)リスク戦略、ガバナンス構造、リスク管理組織、リスクアペタイトとそれと連関したリスクリミットを含むグループ全体にわたるERMの枠組みなど 4.ERMを指向する保険グループの事例など (1)欧州発のグローバル企業の事例 (2)我が国におけるイニシアティブなど 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
株式会社セミナーインフォ セミナー運営事務局 TEL : 03-3239-6544 FAX : 03-3239-6545 E-mail : customer@seminar-info.jp |