企業年金の積立不足に対するマーケットの評価 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 1999-03-23(火) 14:00~17:00 |
講師 |
ゴールドマン・サックス証券 年金部長 河野 伊之 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
2000年導入の新企業年金会計基準は、単なる会計処理の変更にとどまらず、積立不足を顕在化させ、 年金問題の実態を、より合理的に市場、企業に知らしめる意味が大きい。①退職金を含めた②発生主義 での③時価ベースでの積立不足を割引率、昇給率などを合理的な水準に置き換え推計すると、50~60 兆円(内訳:年金で10~20兆円、退職金で40~50兆円)と見られる。退職金の巨大な積立不足は、 外部積立制度の不採用のためだ。市場は、この年金の積立不足を株価にまだ十分に織り込んでいないと見 られる。年金問題が二極化相場形成の要因となった(今後もなる)可能性がある。賃金体系、人事・財務 戦略の見直しなくして、債務の解消は不可能な局面まできている。特に定期昇給制度の維持は、債務の肥 大化、将来の制度の破綻のシナリオを経営陣に突きつけることになる。企業は年金においても、「 ハード or ベリーハード・ランディング 」の選択に立っているといえよう。 講義詳細 1.新年金会計制度 (1)年金、退職金債務の概念の明確化 (2)積立不足の推計 (3)個別企業での評価 2.年金問題の資本市場の評価 (1)市場は積立不足をどの程度織り込んでいるか (2)年金債務と二極化相場 3.制度改正の必要性 (1)ダブル・スタンダードの問題 (2)退職金制度の拠出制(外部積立制) (3)税 制 (4)積立不足解消へのインセンティブ (5)現物拠出 (6)代行問題 4.企 業 の 対 応 (1)退職金、年金制度の統廃合 (2)定期昇給制度の見直し (3)人事、財務戦略レベルでの見直しの必要性 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
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