M&Aによる企業価値創造とリスク M&Aにおける手続とディールマネジメント、企業価値評価の方法、買収前後の対応事例の紹介などを交えて |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2006-03-17(金) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社KPMG FAS ディレクター 中尾 哲也 氏 東京大学法学部卒。コーネル大学不動産学修士号(不動産金融専攻)。企業の財務アドバイザーとしてM&A・リファイナンス・資産売却等の財務リストラクチャリング支援を行っている。過去には、ホテルチェーン、レストラン、ゴルフ場、商社、スーパー等の業種に携わり、民事再生法や会社更生法等の法的整理手続下にある企業へのM&Aアドバイスも手がける。また、投資家(スポンサー)に対して、M&Aにおける投資対象企業に関する財務調査(デューデリジェンス)のみならず、投資戦略立案にかかるアドバイスや、M&A後のリファイナンス支援、投資先企業に関する事業計画の立案等に関するアドバイザリーを行っており、M&Aを取り巻く様々な立場でのサービスを経験している。 |
概要 | M&Aは、企業価値を高めることを企図した経営戦略に基づき、その実現に必要な経営資源の取得/売却を行う手段である。事業環境がめまぐるしく変化するIT時代においては、企業は自らの力を最も発揮できる事業領域・成長の見込まれる事業領域に対して、迅速に経営資源を投下して投資リターンを最大化しなければならない。自らの経営資源だけでは足りず、育成に時間がかかる場合は、第三者から買い取ってでも他社よりも早く対応することが求められ、M&Aが実施される。 買収ファンドの登場などにより、これまで大規模なM&Aには無縁であった業界においても、企業価値を創造するために経営戦略としてのM&Aの検討を迫られており、M&Aは企業にとってより一般的な経営の選択肢となりつつある。 本講演では講師の実務経験を踏まえ、M&Aに現在または今後従事する実務家を対象に、経営戦略としてのM&Aの意義を改めて確認し、実際の事例を紹介するとともに、一般的なM&A手続の流れとその留意点、さらにはM&Aにあたっての企業価値評価について基礎から解説する。そして、M&Aにかかるリスクを分析し、そのリスクを回避するためにはどのようなことが必要なのか、買収前と買収後のそれぞれの段階において、買手企業の取りうる手段を検討する。なお、ファンドによるM&Aとの違いや新会社法施行による影響についても適宜触れていく。 |
詳細 |
1.経営戦略としてのM&A (1)M&Aの実際 ~ M&Aは常に"成功"するわけではない (2)M&Aによる企業価値の創造 ~ M&Aによって何が得られるのか ①事業上のシナジー ②財務上のシナジー (3)M&Aのリスク ~ M&Aはなぜ失敗するのか (4)事例研究 ~ どのように企業価値創造を図ろうとしているか 2.M&Aの実務 (1)M&Aの手続とディールマネジメント (2)M&Aと組織再編の種類 (3)企業価値の考え方 (4)企業価値評価の方法 (5)ファンドによるM&A 3.M&Aを成功に導くために (1)買収前の対応 ~ 適切なデューデリジェンスとその結果の買収価格・契約への反映 ①デューデリジェンスで検出される問題点とその対応 ②デューデリジェンスと売買契約書の関係 (2)買収後の対応 ~ 統合プロセスの適切なマネジメント 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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