環境激変下の保険業界の方向と課題 ~生保の平成23年度決算から見えるもの~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2012-07-12(木) 13:30~16:30 |
講師 |
インスプレス 代表 保険ジャーナリスト 石井 秀樹 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
概要 | 生命保険各社の平成23年度決算が発表された。業界全体としては新規契約件数や収入保険料は順調に推移してきているが、保有契約高は依然減少が続いている。また、資産運用面では国際的にはEUの財政・金融危機、米国における景気回復の遅れ、国内においては超円高の持続、企業収益の悪化等から運用収益が減少、好転の兆しが見えない状況だ。一方、少子化・高齢化の進行、とりわけ生産年齢人口の急激な減少は将来の保険マーケットの縮小へと繋がって行く。こうした環境の変化の中で、保険会社も時代対応にむけた新たなビジネスモデルを模索してきている。具体的には高齢化に対応した介護事業や今後一層拡大する女性層への対応、また販売面においてはネットや来店型店舗などの保険販売チャネルの多様化だ。さらに顧客との関係では判り易い情報の提供や、より一層のコンプライアンス態勢の強化も求められてくる。今回の報告では、生保各社の決算の特長を軸に主要各社の取組みと今後の保険業界についての方向と課題を探る。 |
詳細 |
1.保険業界を取巻く環境変化 (1)保険業界を取巻く環境変化 ①長期化する経済成長の鈍化と財政危機 ②少子化・高齢化と人口の減少 ③消費者意識とニーズの変化 (2)保険市場の動向 ①保険販売の主力市場の変化 ②高齢層、女性層、独身者の相対的増加 ③消費者の商品選択とチャネル選択意識の変化 2.生保の平成23年度決算から見えるもの (1)業績から見た生保の現状と動向 ①各社の業績から見えたもの ②各社の取組みと今後の市場対応の方向 (2)今後の商品戦略 ①治療手法に応じた医療保険の開発 ②保険商品の細分化・着脱の自由化 ③介護分野商品、女性向け・独身者向け商品 ④進む商品・サービスの一体化 ⑤コモデティ化とコンサル型商品の分離 3.各社の販売チャネル戦略を探る (1)銀行窓販への対応と各社の戦略の方向 (2)来店型店舗、ネット、コールセンターなどチャネル多様化 (3)大型化する乗合代理店への商品供給 (4)既存代理店、営業職員の働き方の変化(ペーパーレス化) 4.今後の保険業界の方向 (1)規制と規制緩和 ①「保険業界会社のグループ経営に関する規制の在り方ワーキンググループ」報告から見えるもの ②金融審議会諮問事項(「保険会社の業務範囲、保険募集・販売の在り方」)と今後の方向 (2)構造変化 ①損保業界におけるグループ強化=個社収益からグループ収益へ ②生保業界における新規参入会社の拡大 ③事業の多角化(業務範囲の拡大 ④製販分離の進行(銀行、乗合代理店の業績拡大) 5.今後の課題 (1)経営基盤の強化とブランド戦略 (2)新たな仕組みの構築(商品・サービスの一体化) (3)コンプライアンス態勢の完備 (4)時代の変化に向けた保険の社会的役割の強化 6.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
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