アメリカ・クレジット・カード業界の最新事情 急拡大するスモール・ビジネス・クレジット・カードを中心に日本の金融ビジネスへの示唆 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2007-08-28(火) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社日本総合研究所 調査部 主任研究員 岩崎 薫里 氏 87年早稲田大学政治経済学部卒業、住友銀行(現 三井住友銀行)入行。92年日本総合研究所、99年同主任研究員、05年~07年3月JRI America出向。論文等として「転換期を迎えるアメリカのカード・ビジネス」(BER、07年6月号)、「急がれる金融教育への取り組み:アメリカの経験に学ぶ」(同、06年12月号)、「アメリカ・クレジット・カード業界における会員維持およびメインカード化策」(同、06年8月号)、「リボ・分割返済拡大の可能性が高まるクレジット・カード市場:アメリカの経験を踏まえて」(同、06年6月号)、「アメリカで急拡大するスモール・ビジネス・クレジット・カード」(同、06年2月号)、「アメリカにおける決済・借り入れ手段の多様化とクレジット・カード業界の対応」(同、05年12月号)、『図解電子金融ビジネス最前線』(銀行研修社、共著)など。 |
概要 | アメリカでリテイル金融の中核を担ってきたのはクレジット・カードである。便利な決済ツールとして、また無担保の小口融資のツールとして消費者の間で広く浸透し、カードを提供する金融機関にとっても重要な収益源であり続けた。ところが、ここにきてカード事業は収益環境の悪化や各方面からの摩擦にさらされ、ビジネス・モデルの転換を迫られるまでになっている。最近ではカードに代わる新たな決済ツールが続々と台頭し、話題となっている。 カード業界のこうした厳しい環境のもとで活況を呈している数少ない分野の一つが、中小企業や個人事業主をターゲットとしたスモール・ビジネス・クレジット・カード(SBCC)である。SBCCは法人カードの一種ではあるものの、決済のみならず借り入れにも利用され、法人カードから一般に連想されるイメージとは大きく異なる。近年SBCCは使い勝手の向上などによって利用が急拡大し、カード・ビジネスのみならず中小企業金融の場でも存在感を増している。 そこで本講演の前半では、講師の本年3月までの2年間のアメリカ駐在中に培った知識と見解をもとにアメリカのカード・ビジネスの変遷とその背景を解説する。そのうえで、今後カード・ビジネスが進む方向性について予測するとともに、これら一連の動きが日本のカード業界に何を示唆するのかについて言及する。 本講演の後半では、スモール・ビジネス・クレジット・カードに焦点を当て、具体的な仕組みや実際の利用のされ方などを、最先端の動向を交えながら解説し、わが国で導入する際の一助としたい。 |
詳細 |
1.アメリカ・カード業界の最近の動向 (1)アメリカのカード・ビジネスの仕組みと収益構造 (2)近年の収益環境の悪化 (3)従来型ビジネス・モデルの崩壊 (4)カード事業の変化の方向性 (5)銀行におけるカード業務の位置づけの変化 (6)カードに代わる新たな決済ツールの台頭 2.スモール・ビジネス・クレジット・カード(SBCC)の動向 (1)SBCCの概要―いわゆる法人カードとの違い (2)中小企業にとってのSBCCの位置づけ (3)近年の進化 (4)一層の普及へ向けた課題 3.わが国金融ビジネスへの示唆 (1)カード・ビジネスの展望 (2)銀行にとってのカード業務のあり方 (3)ポスト・グレーゾーンの消費者金融ビジネス (4)中小企業金融の新展開 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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