近時の不正会計事案と不正リスクマネジメントの効用 海外における最新手法、複雑化かつ巧妙化する不正会計の予防・発見・対処への示唆など |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-06-05(金) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社KPMG FAS ディレクター 小菅 章裕 氏 KPMG入社前は、都市銀行ニューヨーク支店で金融派生商品取引、リスクマネジメント体制構築プロジェクトを担当、その後、朝日監査法人(現 あずさ監査法人)にて、財務リスクマネジメント、統合リスクマネジメントのアドバイザリー業務に従事。現在、KPMG FASにおいてファシリテーションを利用した戦略策定、業務プロセス改善等のプロジェクト、財務リスク計量によるリスクアセットマネジメント体制構築プロジェクト、不正リスクマネジメント体制構築プロジェクトに従事している。中小企業診断士、米国証券アナリスト、公認内部監査人、内部統制評価指導士、認定事業再生士。 |
概要 | 昨今、不正会計事案は複雑化、巧妙化が進んでいる。特に循環取引や不正会計に伴う横領は悪質であり、損害額も大きく、内部統制に対する意識が高まるなかでその限界を露呈する状況となっている。結果として、レピュテーションリスクを高め、企業に中長期的なダメージを与えている。 こうした状況を背景に、アフターSOXの枠組みとして存在感を増すエンタープライズリスクマネジメント(ERM)、さらには不正リスクマネジメント(FRM:Fraud Risk Management)に対する期待は大きく、手法の標準化、格付機関評価への反映等の動向の注視が必要であるとともに、実務面での対応が喫緊の課題である。 本講演は、講師の豊富な経験も踏まえ、昨今の不正事案から今後の課題を提起するものである。 先ず不正会計の類型等をわかりやすく概説したうえで、具体的な不正会計事案と、不正の予防や発見のポイントについて実務に即して説明する。また、2008年以降、米・豪において提唱されたFRMの新たな手法と、KPMGの先進的なFRMのフレームワークにつき、ERMとの親和性なども交えて紹介するとともに、複雑化、巧妙化する不正会計の予防、発見、対処に関する示唆を提示することとする。 |
詳細 |
1.不正会計の3つのWhy -なぜ不正会計が生じるのか。なぜ再発するのか。なぜ放置されるのか。 (1)不正会計の類型 (2)不正経理の3つのWhy (3)内部統制上の課題 2.自社の商流は安心できるのか-循環取引の罪と罠 (1)循環取引のスキームと内部統制上の課題 (2)循環取引以外の複雑なスキーム 3.横領と隠蔽工作としての不正会計 (1)横領と隠蔽工作としての不正会計の事案から (2)不正予防、不正発見のポイント 4.米・豪の提唱するFRM手法 (1)米・豪提唱のFRM手法の概要 ・「AS 8001-2008 Fraud and Corruption Control」 (2008年3月6日 オーストラリア Committee MB-004, Business Governance) ・「Managing the Business Risk of Fraud: A Practical Guide」 (2008年7月7日 米国 内部監査協会、公認会計士協会、公認不正調査士協会) (2)KPMGのFRM (3)ERM(エンタープライズリスクマネジメント)との親和性 5.内部統制の課題とFRMからのヒント (1)内部統制の課題に対するFRM戦略 (2)企業の取組事案からの内部統制強化のヒント 6.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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