【金融実務基礎講座】デリバティブ時価評価の基礎 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-06-29(月) 13:30~16:30 |
講師 |
ICIコンサルタント 元 アクセンチュア プリンシパル 元 ベリングポイント ディレクター 市瀬 国興 氏 東京大学工学部計数工学卒、同大学院修士、新日鉄に入社。主としてコーポレート・フィナンシャル・モデルの分野で活動後、スタンフォード大学に派遣留学・経営工学修士取得。89年より新事業展開に伴い金融分野に進出。長信銀系でスタートしていたスワップ・金利オプション等のデリバティブのフロントからバックのシステム企画・開発を多数経験し、大手都銀等へ展開。この分野における新日鉄のSI事業の基盤を築いた。96年よりアンダーセン・コンサルティング(当時)に移り、BIS市場リスク・内部モデル方式(96年規制)関係で大手都銀を中心に企画・開発に参加。01年よりアーサー・アンダーセン・コンサルティングにて、新BIS規制関係のプロジェクトに参画。4年強の期間で15行以上のプロジェクトに参画、主として新BIS規制における格付システムの開発・検証・評価、リスク計量前提値の推計方法の開発・検証を担当。06年よりアクセンチュアで証券系BIS規制、市場リスク内部モデル、銀行系新BIS規制で活動中。金融工学・数理モデル分野で数理技研顧問。 |
概要 | デリバティブの時価評価は実務の要請から極めて重要であるが、時価評価が具体的にどうなされるかについては、表面的な説明で済まされることが多いのが実態である。デリバティブ取引自身が難解なこともあって、的確かつ簡潔でわかりやすい解説がなされる機会は少ない。 近年の会計基準の変更・実施の中で、また、国際会計基準統一の時代を迎えて、デリバティブ時価評価法確立の重要性はさらに増しつつある。加えて、今次のサブプライム・ショックを契機に時価会計への賛否の議論や緩和の議論も盛んな現状も鑑みれば、時価評価に対する基礎からの正確な理解は必須であるといえよう。 本講義は、当分野における豊富な経験を有する講師の立場から、トレーディング分野など、日常業務においてデリバティブの時価評価に携わろうとする実務家、さらには、審査、内部監査といったその他の業務分野において時価評価の基礎知識習得を必要とする実務家を対象に、取引形態や商品別にいかにして時価評価が行われるかを平易に解説するものである。(なお、近時の制度動向を含め、会計基準等における厳密な取扱いは、本講義の対象外とする) |
詳細 |
1.デリバティブ取引の基礎知識 ①時価評価方法における原則 ②上場先物、先物オプション等の取引 ③OTCフォワード取引 ④OTCスワップ取引 ⑤OTCオプション取引 2.上場先物取引の時価評価 ①上場先物・オプションの時価評価 ②リスク・センシティビティ評価を考慮した別法 ③計算方法事例 3.OTCフォワード取引の時価評価 ①フォワード取引の時価評価 ②フォワード価格カーブの生成 ③計算方法事例 4.OTCスワップ取引の時価評価 ①スワップ取引の時価評価 ②スワップ評価用カーブの生成 ③計算方法事例 5.OTCオプション取引の時価評価 ①オプション取引の時価評価 A)ブラック・ショールズ式の平易な導き方 ②ボラティリティ・カーブの生成 A)インプライド・ボラティリティの導入 ③計算方法事例 6.金融デリバティブ商品の時価評価における応用例 ①金利系デリバティブ商品における時価評価例示 A)金利イールドカーブとボラティリティカーブ B)金利スワップ時価評価 C)Cap/floor時価評価 D)Swaption時価評価 E)その他CMSスワップ等の時価評価 ②債券系デリバティブ商品における時価評価例示 A)信用スプレッドによる時価評価 ③為替系デリバティブ商品における時価評価例示 ④株式系デリバティブ商品における時価評価例示 7.コモディティにおけるデリバティブ商品への応用例 ①貴金属系デリバティブ商品における時価評価例示 A)コンビニエンス・イールド ②エネルギー系デリバティブ商品における時価評価例示 ③その他系デリバティブ商品における時価評価例示 8.その他特殊なオプション、スワップ等の時価計算方法事例 ①エキゾチック・オプションの時価評価例示 ②エキゾチックなスワップ取引の時価評価例示 ③経路依存型商品の時価評価例示 ④その他特殊な商品の時価評価事例 9.時価評価→リスク評価への展開 10.質疑応答 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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