IFRSの適用に伴う自己資本比率への影響 金融機関におけるIFRS及びバーゼルⅡとプロシクリカリティ、各国の事例や動向を交えて |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-07-14(火) 13:30~16:30 |
講師 |
有限責任監査法人トーマツ 金融インダストリーグループ シニアマネジャー 桑原 大祐 氏 有限責任監査法人トーマツ 金融インダストリーグループ シニアマネジャー 公認会計士 関田 健治 氏
【桑原氏】 |
概要 | 金融機関を取り巻く環境は、サブプライム以降も目まぐるしく変化している。先般の金融安定化フォーラムにおいても、国際財務報告基準(IFRS)やバーゼルⅡによるプロシクリカリティ(景気循環増幅効果;Procyclicality)に関して議論がなされている。また、平成21年2月に金融庁により「我が国における国際会計基準の取扱いについて(中間報告)(案)」が公表され、会計基準を巡る国際的な動向を踏まえた我が国におけるIFRSの適用に関する議論もなされている。 本講演では、IAS39(金融商品:認識と測定)について貸出金の減損等を中心に解説するとともに、内部格付手法のPD、LGD推計との比較、先進的内部格付手法(AIRB)からIFRSへの対応のための考え方について議論し、金融安定化フォーラムにおける提言を整理する。金融機関におけるリスク管理及び会計の実務に精通する講師らが、両側面から、近時の議論と今後の実務に関する示唆を提示するものである。なお、国際会計基準審議会(IASB)やバーゼル銀行監督委員会における新たな動向など、講演当日までに状況の変化がある場合は、必要に応じ、可能な範囲で言及することとする。 |
詳細 |
1.IFRS/IAS39の概要 (1)IFRSを巡る最近の動向 (2)金融商品の分類および測定 (3)実効金利法に基づく償却原価 (4)金融資産の減損 (5)ロスイベントと減損判定 (6)日本基準との比較(貸倒引当金) 2.IFRS/IAS39による自己資本比率へのインパクト (1)IAS39と日本基準との主な差異と自己資本比率への影響 (2)欧州金融機関の事例調査 (3)IFRSにおける資本と自己資本比率規制における自己資本 3.内部格付手法とIFRS/IAS39の比較 (1)Expected と Incurred (2)Through the cycle (TTC) と Point in time (PIT) (3)LGD推計とRecoverable cash flow (4)AIRBからIAS39へ (5)ロスイベントスタディー 4.金融安定化フォーラムによる提言 (1)Procyclicality のメカニズム (2)Countercyclicalityの施策 (3)金融安定化フォーラムの議論 (4)ダイナミック・プロビジョニング(スペインの事例) 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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