オペレーショナルリスク管理の高度化に向けて 管理手法に関する現状と課題、統合的リスク管理態勢との関係など |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-11-13(金) 13:30~16:30 |
講師 |
有限責任監査法人トーマツ 金融インダストリーグループ シニアマネジャー 小西 仁 氏 慶應義塾大学経済学部卒業。情報システムベンダーにおいて金融機関向け情報システム関連を担当の後、大手監査法人系コンサルティング会社を経て、07年に監査法人トーマツ入社。日本証券アナリスト協会検定会員。テクニカル・エンジニア(ネットワーク)、米国公認会計士合格。金融機関のリスク管理高度化に対するアドバイス及び内部監査支援を幅広く実施しており、特にオペレーショナルリスク管理に関しては銀行・証券・保険会社に対する高度化支援を実施している。主な著書(共著)は『バーゼルⅡ対応のすべて』(金融財政事情研究会、08年3月)。 |
概要 | 銀行においてはバーゼルIIの粗利益配分手法、先進的計測手法の導入としてオペレーショナルリスク管理の高度化が進められてきた。また、保険会社においてもソルベンシーⅡにおいてはオペレーショナルリスクの自己資本賦課が予定されており、保険会社の総合的な監督指針においても、計量化に関して評価方法やデータ収集などの検討・研究を継続的に行うことが追加され、オペレーショナルリスクに対する関心が高まっている。 以上のようにオペレーショナルリスクの概念もかなり定着し、その重要性の認識も進んできた。しかし、どのような手法により管理するべきかという全体像を知るのはごく少数の実務家に留まっており、多くの部署の関与が不可欠であるオペレーショナルリスク管理において、全体の理解の底上げが必要な状況にあると考えられる。 本講演では、今後の対応が求められる役職者及び実務家を対象に、オペレーショナルリスク管理の全容の理解を目的として、定性的手法・定量的手法(計量化)を紹介するとともに、規制で求められる要件との関係、管理手法の現状、課題について、最新の実務に即して可能な限り具体的に解説する。 |
詳細 |
1.オペレーショナルリスクの規制動向 2.オペレーショナルリスク管理手法の現状・課題 (1) 定性的管理ツール ・ コントロール・セルフ・アセスメント(CSA) - CSAの分類 - 他部門のツールとの競合 ・ 内部損失データ収集 - 収集範囲と収集深度 ・ シナリオ分析-計量手法との関係 (2) 定量的管理ツール ・ オペレーショナルリスクの計測手法 - 統計的分布手法 - 外部損失データ ・ キー・リスク・インディケーター(KRI) - 収集に対するコンセンサスの形成 3.オペレーショナルリスク管理体制 (1) 全体の管理体制とサブカテゴリーの管理体制 (2) 各管理ツールとの関係 4.オペレーショナルリスク高度化への課題 (1) 資本配賦経営(統合リスク管理態勢)とオペレーショナルリスク管理 (2) J-SOXとオペレーショナルリスク管理 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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