日本版ライツ・イシューの法的・実務的諸問題 既存の増資方法を巡る課題を背景に注目される新たなファイナンス手法を、実務に即して解説 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-04-16(金) 13:30~16:30 |
講師 |
森・濱田松本法律事務所 パートナー 藤津 康彦 弁護士 95年早稲田大学政治経済学部卒業。94年会計士補登録。99年弁護士登録。04年アメリカ合衆国カリフォルニア大学デービス校法科大学院にてLL.M.取得。04年~05年ニューヨークのDebevoise & Plimpton法律事務所で執務。主な取扱業務は、M&A、コーポレート・ファイナンス、キャピタル・マーケッツ等。著書等として、『過年度決算訂正の法務』(中央経済社、2008年、共編)、「J-REITの合併について」(企業会計、Vol.62 No.2)、「[特集 IFRS 企業法務へのインパクト] -導入後の気になるコーポレート・ファイナンス- 優先株式の資本・負債区分」(ビジネス法務、2010年1月号)ほか多数。 |
概要 | 金融危機以降、我が国においては第三者割当増資や大手金融機関等による大規模公募増資が相次ぎ、既存株主の受ける不利益等の問題も指摘されている。他方、特に欧州においてはライツ・イシューといわれるファイナンスが多く行われており、わが国でも同様のファイナンスを行いたいという実務界の要望はかねて強かった。こうした状況に鑑みて、昨年12月に東京証券取引所の規則が改正され、新株予約権の上場制度にフレキシビリティーが得られた。また、報道によれば、新株予約権無償割当ての日程を短縮できるように関係法令の改正も検討されているとのことである。 本講演では、既存株主の利益にも配慮しつつ会社の資金調達ニーズを満たす新しいファイナンス方法として注目されている新株予約権無償割当てを利用した日本版ライツ・イシューのスキーム及び法的・実務的諸問題について検討する。なお、講演当日までにライツ・イシューに係る制度改正の動きがあった場合には、必要に応じて可能な限り言及することとする。 |
詳細 |
1.ライツ・イシューとは (1)大規模公募増資・第三者割当増資等を巡る近時の課題 (2)欧州におけるライツ・イシューの概要 2.伝統的な株主割当増資の問題点 3.新株予約権無償割当てを利用した日本版ライツ・イシュー ~想定される具体的な活用例を念頭に (1)行使非確保型のスキーム (2)行使確保型のスキーム (3)法的・実務的問題点の検討 ①新株予約権の割当比率等に関する問題 ②新株予約権無償割当てと株主平等原則 ③目論見書の交付義務に関する問題 ④スケジューリング上の問題 ⑤行使確保型の問題 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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