信託受益権の売買等に関する実務と法的諸問題 信託に関する基礎知識から金融商品取引法・監督指針等への実務対応まで |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-05-24(月) 13:15~16:45 |
講師 |
東京青山・青木・狛法律事務所 谷笹 孝史 弁護士 01年東京大学法学部卒業。02年10月弁護士登録(東京弁護士会)。東京青山・青木・狛法律事務所のバンキング&ファイナンスグループの一員として、主に証券化・流動化、プロジェクト・ファイナンス、PFI等の案件を手がける。国内大手証券会社のストラクチャード・ファイナンスグループへの出向経験も有し、ストラクチャード・ファイナンスの実務に精通。著作として、「セキュリティ・トラストに関する実務上の諸論点-動産担保を中心として」(NBL、907号)、「セキュリティ・トラストの利用に際して留意すべきポイント」(金融法務事情、1816号)、『合併・買収後の統合実務』(共著、中央経済社)など多数。 |
概要 | 現在、「信託」の制度は証券化・流動化取引を始めとする多くの取引に利用されており、金融機関に加えて、不動産会社など金融機関以外の会社も、信託受益権の売買等に関与する機会が増大している。信託受益権の売買等は金融商品取引法に基づく規制を受けるため、信託受益権の売買等に関与する者は、かかる規制への対応が不可欠となっているが、金融商品取引法制は、政令・内閣府令が複雑に入り組んでおり、また法令のみならずガイドラインやパブリックコメントへの回答等にも注意を払う必要があることから、その規制内容を完全に理解することは容易ではない。また、信託受益権の売買等に関与するためには、金融商品取引法のみならず、「信託」という制度そのもの及び信託法を含む信託関連法制についての理解も不可欠である。 そこで、本講演では、まず、信託受益権の売買等に関与する上で不可欠な、「信託」の制度そのもの及び信託関連法制についての基本的な理解を確認する。その上で、金融商品取引法に基づく信託受益権の売買等に関する規制について、政令、内閣府令、ガイドライン及びパブリックコメントの結果等を踏まえて、また、金融商品取引法施行後の実務の実情をも念頭に、留意すべき実務上のポイント等をできる限り簡潔に解説する。 |
詳細 |
1.信託に関する基礎知識 ~「信託」とは何か、信託の種類・分類、受託者の義務、 受益権の意義、信託の機能、流動化取引における信託の利用 2.信託関連法制に関する基礎知識 (1)信託法・信託業法の概要 (2)信託受益権の売買に関連するその他の法令の概要 ~金融商品販売法、犯罪収益移転防止法、個人情報保護法等、 その他民法、刑法等の基本法の関連部分を含む (3)法令順守(コンプライアンス)の重要性 3.金融商品取引法制の概要 4.信託受益権の売買等に対する金融商品取引法の適用の有無 (1)信託受益権の有価証券該当性 (2)信託受益権の売買等の金融商品取引業への該当性 5.金融商品取引業者の参入規制 ~登録要件の概要等 6.信託受益権の売買等に関する金融商品取引法に基づく規制 (1)開示規制 (2)行為規制(契約締結前書面交付義務、適合性の原則等) (3)特定投資家制度(プロ・アマ規制) 7.証券化商品の追跡可能性(トレーサビリティー)の確保のための規制 (1)証券化商品の追跡可能性(トレーサビリティー)の確保に関する監督指針 (2)日本証券業協会の定める規則 8.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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