保険会社のERMと経済価値ベースソルベンシー規制、国際会計基準への対応 規制上の内部モデル要件や、保険負債の時価評価・リスク計量手法の解説を交えて |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-06-09(水) 13:30~16:30 |
講師 |
キャピタスコンサルティング株式会社 マネージングパートナー 松平 直之 氏 東京海上火災保険(現 東京海上日動火災保険)、タワーズペリンおよび投資銀行を経て、07年1月に、保険会社および銀行に対して財務・リスク管理に関するアドバイスを提供するキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立。生命保険および損害保険会社に対しては、リスク情報に基づく経営の導入、経済価値ベースソルベンシー規制への対応、資産運用・保険リスクモデル高度化、資産運用戦略構築等のアドバイスを行ってきている。日本アクチュアリー会正会員、日本証券アナリスト協会検定会員。著書・寄稿として『金融機関の市場リスク・流動性リスク管理態勢』(金融財政事情研究会、08年)、「ERMと保険会社のリスク管理」(週刊金融財政事情、09年8月31日号)等がある。 |
概要 | 保険会社のERM(統合リスク管理)に関しては、保険監督者国際機構(IAIS)のERM基準、金融庁の保険会社向けの総合的な監督指針等の監督上の要請に加えて、保険会社自身が経営管理上の必要性に基づいて導入する動きが広がりつつある。また、資産・負債の価値・リスク評価のための内部モデル等の社内基盤を、ソルベンシーマージン規制の中期的見直し(欧州のソルベンシーⅡと同様の経済価値ベースソルベンシー規制の日本での導入の可能性)や国際会計基準(IFRS)への対応と共通するものとして整備する必要性が高まっている。 本講演では、ERMの考え方や規制上の要請、業務プロセスを概観したうえで、内部モデル等の必要な社内基盤を、経済価値ベースソルベンシー規制/国際会計基準への対応の視点を含めて示す。また、生命保険および損害保険契約を対象にして、ERM導入や経済価値ベースソルベンシー規制への対応に際して理解しておくべき、経済価値(時価)ベースでの保険負債評価と保険リスク計量の手法を解説する。なお、講演時点までにも予想される、国際会計基準における保険負債評価、また、欧州のソルベンシーⅡのQIS5の新たな動向等については、講演時点の状況に応じ、できる限り反映させることとする。 |
詳細 |
1.ERM(統合リスク管理)の概観 ・統合リスク管理にかかる規制上の要請 ・ERMのフレームワークと整備すべき社内態勢 ・リスクの計量から資本十分性評価、業績評価までのプロセス 2.内部モデル等の必要な社内基盤 ・経済価値ベースソルベンシー規制/国際会計基準対応とERMの関係 ・経済価値ソルベンシー規制への対応とERMに共通の基盤としての内部モデル ・欧州のソルベンシーⅡにおいて求められる内部モデル要件 3.生命保険/損害保険契約に対する負債の時価評価・リスク計量手法の解説 ・保険負債の価値評価とリスク計量にかかる基本的な概念整理 ・保険負債の時価評価手法 ・保険リスクの計量手法 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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