金融機関の人材と人事を巡る現状及び課題、今後の方向性 人材流動化の進展、金融人材の市場価値、報酬の実情など |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-10-21(木) 13:30~16:30 |
講師 |
ヒューマン・アソシエイツ株式会社 代表取締役社長 渡部 昭彦 氏 79年東京大学経済学部卒業、日本長期信用銀行(現 新生銀行)入行。首都圏支店、地方支店、中央官庁出向、国際金融部、本店営業部を経て、94年から00年まで人事部に勤務。その後、四度転職をするが、セブン‐イレブン・ジャパンでは、人事セクションの部長として、毎年1,000人近い採用と5,000人の社員の人事制度の構築に従事。楽天グループでは、財務担当の執行役員の他、楽天証券において人事を含む管理部門の担当役員を歴任。現在は、人材紹介会社の他、メンタルヘルスケア事業の最大手企業を傘下に持つ総合人材サービス会社HA(ヒューマン・アソシエイツ)グループの代表取締役を務める。著書として『銀行員の転職力』(日本実業出版社)を本年5月に上梓。人事・人材関連のテーマを中心に、雑誌での執筆、新聞インタビュー、講演など多数。 |
概要 | 我が国では、90年代のバブル崩壊後、労働市場における人材の流動化が一気に進展した。特に、日本の伝統的人事の代表格であった金融機関における流動化の激しい動きは、今も労働市場のパラダイムを大きく変えるインパクトを持っている。一方、現象面からはいろいろ喧伝される人材の流動化であるが、その背景にある要因、本質的な側面についての議論は決して充分とは言えない。 本講演は金融機関の企画・人事部門のほか、その他の部門においてこうした状況に問題意識を有する役職者や実務家を対象とするものである。 金融機関及び事業法人の人事に関して豊富な実務経験を有し、特に大手行や証券会社等の実情に精通する講師の立場から、まず、金融機関における人材や人事政策を取り巻く諸問題について「流動化の進展」という観点を軸に分析し、金融機関が内包する構造上の課題を指摘する。更に、それらの課題をクリアすべき経営の方向感について、人事政策のあり方という視座で検討を加える。また、金融マン個人に視点を移し、具体的な転職事例を踏まえながら、人材としての市場価値を考える。マクロ・ミクロの両面からのアプローチにより、金融市場における人材を巡る様相を明らかにしていく。 |
詳細 |
1.金融機関の人材を巡る現状と課題 ・人材流動化の現状~なぜこんなに辞めるのか ・金融機関における人材需給のミスマッチの問題~人的資源の無駄遣い ・インフラ産業としての金融と人材キープの必要性 ・課題~優秀な人材の能力に見合うビジネス・業務運営をすべき。 創造的展開 2.金融機関の人材流動化の現状(流動化の要因) ・「お金」という商品のシンプルさ~外資での人材ニーズが拡大 ・コアビジネスが常に変化~ポテンシャルでの対応が可能 ・合従連衡(M&A)の中での位置づけ ・キャリアへの考え方の変化~JOB UPへの哲学の浸透 ・報酬水準の現状~邦銀vs.外資系企業(投資銀行、コンサルティングファーム)など 3.人材流動化の一般的状況 ・我が国全体における転職者数など人材流動化の定量面での推移 ・資産流動化とのアナロジー~なぜヒトもモノも「流動化」が進むのか ・人材紹介会社の役割と人材ビジネスのコア 4.金融人材の市場価値 ・外在的な価値(学歴、風貌、ネットワーク…) ・本質的な価値(信用力、問題感知力、論理的思考力…) ・スペシャリストとゼネラリストの価値 ・マーケットの動向、転職の具体例(年収例を含む) 5.金融人事のあるべき方向性 ・年次主義の排除~全てはここに帰着する年功概念の桎梏 ・本来の成果主義の徹底~これまで成果主義が実現したことはない ・外部人材の登用~異質性の排除から多様性の容認へ ・その他 6.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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