オペレーショナル・デューディリジェンス(ODD)の実務と留意点 重要性を増すODDのエッセンスを実務的に解説 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2011-01-13(木) 13:30~16:30 |
講師 |
山本 明 氏 ブラウン大学交換派遣留学後、85年慶應義塾大学経済学部卒業。92年ペンシルベニア大学ウォートンスクールMBA。日本興業銀行にて為替トレーディング、外貨ALM、銀行勘定ポートフォリオ運用、市場リスクマネジメントなどを担当。コンサルティング会社や投資顧問会社などを経て、現在オルタナティブ投資会社リスクマネジャーとして投資運用リスクマネジメント、オペレーショナル・デューディリジェンス、ファンド調査分析などに従事。著書に『ODD-リスクアプローチによるファンド鑑定』(金融財政事情研究会、2010年9月)。 |
概要 | オペレーショナル・デューディリジェンス(ODD)は投資対象ファンドのオペレーションについてリスクの観点から調査鑑定を行うことで、的確な投資対象の選定とともに貴重な投資資産の保護に資するものである。 投資対象となるファンドの運用成績やファンドマネジャーについては情報が得やすい一方、オペレーションに関しては情報が限定されているため、実務家の間ではODDはその重要性が意識されてはいるが難しいものという印象を持たれていた。しかし海外では投資家サイドにODD専任チームが設けられるなどODDへの取り組みは進んでおり、今後わが国においてもODDを業務として確立することが重要な課題となっている。 オペレーションにおけるコントロールの欠如を認識できなかった巨額詐欺事件「マドフ事件」を契機にODDの重要性がクローズアップされ、また国内外金融当局による監督強化の流れからも、今後、投資対象先の規制対応状況把握や透明性確保の観点からODDは必須となろう。 本講演では投資運用(特にオルタナティブ投資運用)に係るオペレーションを対象に、リスクアプローチに基づくODDのエッセンスを解説する。講師のリスクマネジャーとしての豊富な経験に基づき、実務に即して解説することで、受講者が今後それぞれの職場においてODD業務を確立できる一助となることを目指すものである。 |
詳細 |
1.はじめに 2.リスクマネジメントとPDCAサイクル (1)リスクアプローチとリターンアプローチ (2)PDCAサイクル 3.ODDの実践 (1)ギャップ分析 ・ To Be, As Is, Gap ・ ODDにおけるTo Be とは (2)ODDでの基本視点 ・ 人・組織 ・ システム ・ コンプライアンス ・ ギャップ認識の構造 (3)運用における関係者とチェック項目 ・ 概観 ・ 運用会社(バックオフィス、ミドルオフィス、リスクマネジメント) ・ アドミニストレーター ・ カストディアン ・ プライムブローカー ・ 会計事務所 ・ トラスティ (4)ケーススタディ 4.ODDの留意点 (1)金融検査マニュアルの活用法 (2)社内手続き(時間軸、規程整備など) (3)“Naysayer” にならないために 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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