保険会社のERMを巡る規制等の最新の状況と今後の方向性 目指すべきERMフレームワーク、新しいソルベンシー規制等を踏まえた経営としての備え |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2011-02-02(水) 13:30~16:30 |
講師 |
キャピタスコンサルティング株式会社 代表取締役 森本 祐司 氏 89年東京大学理学部数学科卒業。96年マサチューセッツ工科大学経営大学院修了。89年4月東京海上火災保険(現 東京海上日動火災保険)入社。その後、日本銀行金融研究所、モルガン・スタンレー証券等を経て、07年1月よりキャピタスコンサルティング株式会社を共同設立し、代表取締役に就任。現在、東京大学経済学部非常勤講師、東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科客員教授も務める。日本保険・年金リスク学会理事、ASTIN委員、日本アクチュアリー会ERM委員会委員、監督部会委員等を務める。 |
概要 | 保険会社を取り巻く会計・規制その他の状況は大きく変わろうとしている。経済価値ベースのソルベンシーマージン基準もEUでの導入が間近に迫る一方、我が国でもフィールドテストが実施されるなど、いよいよ本格的な適用が目前となっている。国際会計基準における保険契約(IFRS4)についても公開草案が公開され、2011年6月には最終基準が提示される予定である。 これらの導入により保険会社経営のあり方は従来とは大きく変化することが想定される。中でもERM(統合リスク管理)のフレームワークを導入し、経済価値とリスクを基軸にした経営の意思決定をすることが重要になる。 本講演では、国内外の規制動向を含む最新の状況を踏まえたうえ、保険会社が本来目指すべきリスク管理(ERM)とは何か、これまでの考え方や手法には何が問題であったのか、そして今後何を改善していくべきなのかについて議論する。議論の中心は保険会社だが、銀行やその他の金融機関における今後の実務の参考にも資するものとして解説を行うこととする。なお、講演時点までに保険検査マニュアルの全面改定案が公表された場合など、最新動向については、講演時点の状況により必要に応じて可能な範囲で言及する。 |
詳細 |
1.保険会社ERMを取り巻く環境 (1)経済価値ベースのソルベンシーマージン評価について (2)ソルベンシーⅡの最近の取り組み (3)内部モデル要件・承認プロセスについて (4)国際会計基準(IFRS4)の状況 (5)国内における経済価値ベース規制導入の状況 2.ERMを実践するための要件 (1)ERMの全体像 (2)リスクアペタイトの構築 (3)PDCAサイクルの重要性 (4)資産・負債の一元的・整合的管理 (5)必要とされるインフラ (6)リスク文化の醸成 3.ERMの効用 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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