海外事業投資・M&Aの為替リスクマネジメント バランスシート評価を軸に、IFRS導入を視野に入れて |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2011-05-12(木) 13:30~16:30 |
講師 |
プライスウォーターハウスクーパース株式会社 シニアマネージャー 公認会計士 須田 雅秋 氏 大手監査法人にて上場企業の会計監査業務に従事した後、シンクタンク系のコンサルティングファームにて、主として事業再生プロジェクトに従事。2008年3月にプライスウォーターハウスクーパースに入社後においては、M&A関連プロジェクト事業再生プロジェクトに従事している。慶応大学経済学部卒、公認会計士。 |
概要 | 日本企業による外国企業へのM&Aは活発化している。資源権益の取得、高い成長率等を志向する海外市場参入のための投資は増加傾向にあり、また、大手企業のみならず、規模・業種を問わず、特にアジアマーケットに成長の活路を求める動きが強まっているのに加え、現在の円高基調の下で海外事業投資・M&Aはさらなる増加が見込まれる。 海外投資の加速により、投資後に作成される連結バランスシートは複雑性を増し、グローバルレベルでの為替リスクを内包する資産・負債構造へと変貌を遂げることとなる。複数の通貨で構成されている資産、負債を単一通貨で作成する必要があることから、為替相場の変動が連結純資産に大きなインパクトを与えていくのである。 国際財務報告基準(IFRS)が先行して適用されている欧州企業において為替リスクへの取組みが非常に進んでいるのに対し、講師らの分析によれば多くの日本企業が既に為替リスクにさらされているものの、その対策は未だ十分ではないと思われる。活発化する海外投資を通じて日本企業が成長を実現するうえで、海外事業投資価値を守る為替リスクマネジメントは喫緊の課題であるといえよう。 本講演では、為替リスクに関する日本基準、IFRSの会計上の取り扱い、財務諸表での開示例について触れたうえで、為替リスクに関する取組み事例について解説する。IFRS時代を念頭に置き、先進的な取組み等を解説することで、為替リスクマネジメントの今後の高度化に向けた示唆を提示することを目的とするものである。 |
詳細 |
1.為替リスクと財務上のインパクト ・海外事業投資・M&Aにおいて直面する為替リスクとは? ・過去の為替の変動 ・BS、PLへのインパクト ・IFRSでの取扱い ~在外子会社株式取得によるのれんや在外子会社に対する長期貸付金・長期未収金に関する連結など、 日本企業の為替リスクをさらに高める会計処理 ・財務諸表での開示(為替リスクの状況) 2.取組み事例 ~公表事例や講師の経験・調査に基づき、欧州企業を中心とする国内外の先進的な取組み、 外貨建負債やデリバティブの活用その他の手法について解説 3.今後の日本企業の為替リスクマネジメントへの示唆 ~為替分析への取組み、そのプロセスなど 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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