海外プロジェクトファイナンスの実践 リスク分析方法や具体的な組成方法を中心に |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2011-10-18(火) 13:30~16:30 |
講師 |
オーストラリア・ニュージーランド銀行 スペシャライズドレンディング・ジャパン本部長 井上 義明 氏 84年富士銀行(現 みずほフィナンシャルグループ)入行、90年プロジェクトファイナンス部。93年ニューヨーク支店融資課課長、96年ヒューストン支店プロジェクト&エネルギー課課長、00年プロジェクトファイナンス部部長代理、同参事役を経て、05年国際協力銀行プロジェクトファイナンス部参事(出向)。06年より現職。現職ではプロジェクトファイナンス、ECAファイナンス、ストラクチャードファイナンスなどを所管する。英検1級(優良賞)。プロジェクトファイナンス等に関連するブログを05年より運営。著書として、『実践プロジェクトファイナンス』(日経BP社、11年6月)。 |
概要 | 商社や電力会社と銀行を中心に担われてきた日本のプロジェクトファイナンスであるが、日本企業の海外進出の深化とともに、多様な産業分野の海外事業の資金調達において、プロジェクトファイナンスの利用例は徐々に増加してきた。リーマン・ショックを契機とする世界的金融危機はプロジェクトファイナンス市場にも大きな影響を与え、参加銀行数の減少などを引き起こしたが、一方で案件は大型化しつつあり、これは融資金額の増大を招いており、なお予断を許さない状況が続いている。2011年以降を展望すれば、アジアにおける新規の発電所案件やエネルギー関連案件等の資金調達が注目されるほか、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故が国内外のエネルギー政策、プロジェクトファイナンス市場にも影響を及ぼすことは必至であり、こうした状況にも注視が必要である。 本講演は、当分野において20年余の経験を有し、現役のプロジェクトファイナンス・バンカーによる稀少な解説書として『実践プロジェクトファイナンス』を上梓した講師の解説を通じ、以上のような環境を踏まえた実務の高度化に裨益することを目的とする。 海外プロジェクトファイナンスについて、その内容や特徴、沿革を概観したうえ、具体的なリスク分析の手法、ストラクチャリングの手法、キャッシュフロー分析の手法、プロジェクトファイナンス組成の手法などを詳説する。多様な案件所在国における、資源開発、プラント、発電、インフラ等の案件における講師の豊富な実績も踏まえ、実務の実情に即して具体的に解説するものである。 |
詳細 |
1.序論 ・プロジェクトファイナンスの意義、特徴、利用される理由など ・プロジェクトファイナンスの沿革 ~金融危機を経た最新の状況、2011年以降の展望まで 2.プロジェクトファイナンスのリスク分析とストラクチャリング ~資源開発、プラント、発電、インフラ等の多種多様な案件を念頭に (1)スポンサーリスク (2)完工リスク (3)埋蔵量リスク (4)原料・燃料調達リスク (5)操業リスク (6)技術リスク (7)販売リスク (8)金利・為替リスク (9)キャッシュフローリスク (10)環境リスク (11)災害リスク (12)カントリー(政治)リスク 3.キャッシュフロー分析の要点 ~具体的な数値例に基づき、プロジェクトファイナンスに特有の留意点を解説 (1)キャッシュフロー分析の目的 (2)キャッシュフロー分析の手法 (3)キャッシュフロー分析の留意点と限界 4.プロジェクトファイナンスの組成プロセス ~リスク分析やキャッシュフロー分析を踏まえた真に成功するストラクチャリングとは (1)ストラクチャリング段階 (a)プロジェクトドキュメンツの作成・交渉 (b)キャッシュフローモデルの作成 (c)リスク分析・リスク分担 (d)タームシートの作成 (2)インプリメンテーション段階 ~インフォメーションメモランダムから融資契約調印まで 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
お問合わせ |
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