自動車保険料率算定の新しいパラダイム ~マーケティングと統計技術の融合~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2000-10-16(月) 13:30~16:30 |
講師 |
ティリングハスト タワーズペリン コンサルティングアクチュアリー 小川 文教 氏 西田 正行 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
損害保険料の自由化、特に損保最大の保険商品である自動車保険の料率自由化が、損害保険料算定のあり方を大きく変えようとしている。これまでの自動車保険料算定は、算定会料率制度の下、保険会社にとって高リスクの契約者には高い保険料を、低リスクの契約者には安い保険料を適用することが一般に容認されてきたが、自由化の流れは、こうした供給者主導の単純な原価比例の価格決定に、見直しを迫ろうとしている。最大の変化は、価格決定メカニズムに、一般の商品やサービスと同様の市場競争原理が入りつつあることである。価格は、必ずしも従来のようにリスクの大きさに比例したものではなく、他社の価格やターゲットとする消費者の特性に合わせて、巧妙に調整されたものである。ここでは例えばどのような消費者が、どれほど価格に敏感であるか、保険会社はきめ細かく評価していかなければならなくなる。一方当然ながら、こうした調整をする上でも必要収益は確保していかなければならない。従来の利益確保の方法と異なるのは、各保険会社が自社の利益確保の方法を見つけだし、競争市場で規模の拡大と必要収益確保という、両立の困難な二つの目標を達成していかなければならない点である。その為には、市場価格を算定する前に、契約1件を引き受け、保険責任を全うするために実際どれだけの経済的コストが発生するのか、従来以上の精緻な見積りが不可欠となる。ここでは、従来の単純な純保険料算定方式とは異なったかなり高度な統計的手法が必要とされる。このセミナーでは、欧米保険市場での実践例を踏まえながら、今後の自動車保険料算定に係わる二つのポイント、つまりマーケティングと統計的リスク計算の二つの側面に焦点を当てて解説する。 講義詳細 1.統計技法を用いた保険料算定の概略 (1)従来手法の問題点 (2)これまでの様々な統計的料率算定手法 (3)Generalized Linear Models(一般化線形モデル)の活用 (4)モデルの検証手法 (5)地域別料率 2.マーケティングと料率戦略 (1)契約価格評価の新しい基準 (2)価格感応度 (3)他社価格情報の活用 (4)戦略的プライシングのための情報システム (5)ダイレクトマーケティングの顧客管理手法 3.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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