JAバンクのビジネスモデル再構築が他の金融機関に与える影響 ~農林中央金庫依存からの脱却~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-08-04(水) 13:30~16:30 |
講師 |
経営企画研究所 代表 丹羽 哲夫 氏 1971年関西大学法学部卒 長銀総合研究所 主席研究員を経て現在経営企画研究所代表 建設省、通産省の委員会委員 歴任 著書として「図解でわかるMBO」、「持株会社がわかる本」、「経営計画の立て方・つくり方」、「経営企画部」など多数 専門分野は戦略経営・新事業開発・流通革新 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
リーマンショックで農林中央金庫の運用に依存したビジネスモデルは、重大な局面に直面している。強固な3層構造組織では、顧客基盤の大きな変動と信用事業の業務革新に対応し切れていない。しかも、日本郵政の逆回転・都市銀行や地方銀行の攻勢に弱みを突かれる事態も招いている。この状況に直面して、従来と異なる取り組みを志向している。アグリビジネスの広い事業領域が注目され、銀行・証券・信託・投資銀行・べンチャーキャピタルなどが展開している競争戦略と比較し、新ビジネスモデルの構築をしていけるのかを展望していく。JAバンクの中期戦略がもたらす今後の影響について予測し、各金融機関の対策の参考とする内容である。 講義詳細 1.地殻変動している顧客基盤 (1)組合員農家が急減 (2)農地の減少 (3)地方での人口減少顕著 (4)准組合員の増加 (5)大型化と法人化ニーズ増大 (6)株式会社の農業参入 2.農協の強みと弱み (1)手厚い農業政策 (2)巨額の資金移動 (3)販売・購買事業の不振 (4)信用・共済事業に依存 (5)減少する店舗数・営農指導も弱みに (6)高度化する金融技術への対応遅れ (7)3層構造組織の副作用 3.高まるリテール金融への対応 (1)不十分な品揃え (2)住宅ローンの強化 (3)資産運用ニーズには対応しきれず (4)店舗でのビジネスモデル模索 (5)都市銀行、地方銀行、郵便局、証券が狙う顧客層と金融サービス 4.リテール金融でのビジネスモデル格差 (1)都市銀行のリテール特化店比較 (2)地方銀行のリテール店舗比較 (3)郵便局比較 (4)金融ショップ比較 (5)JAバンクに対する比較優位性と今後の対策 5.農業活性化の融資モデル (1)担い手金融強化の構図 (2)単位農協の役割 (3)JA信連の役割 (4)農林中央金庫の役割 (5)農業法人の育成や出資強化 (6)残された課題 (7)経済事業とのミスマッチ解消 6.各金融機関との融資モデル格差 (1)大手都市銀行・信託銀行との比較 (2)地方銀行との比較 (3)ベンチャーキャピタルとの比較 (4)農業法人のニーズ対応度 (5)大規模農家のニーズ対応度 (6)JAバンクに対する比較優位性と今後の対策 7.ビジネスモデル再構築のポイント (1)農林中央金庫の運用モデルの見直し (2)3層組織の見直し (3)単位農協の格差解消 (4)「農業メインバンク・生活メインバンク」の優先順位付けと事業横断課題解決 8.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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