年金バイアウトの最新動向 ~企業年金制度のリスク管理の枠組み構築の一環として~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-12-03(木) 13:30~16:30 |
講師 |
マーサー ジャパン株式会社 シニア・アクチュアリー 北野 信太郎 氏 ロンドン大学インペリアル・カレッジ大学院数学専攻修了。 英国アクチュアリー会正会員 マーサー ジャパン入社以前は、英国で大手年金数理コンサルティング会社において、元国有企業や米国系製薬・石油会社の年金基金などの担当を勤め、主に年金ALM、会計計算、制度設計や積立に関するコンサルティング業務に携わる。マーサー ジャパン社では、主に外資系企業の会計数理計算や年金制度設計プロジェクトでのヘッドクォーターとの折衝などの業務に従事。日系の多国籍企業に対しては、海外子会社の年金制度に対するガバナンス体制の構築と運営サポート業務を提供。 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
英国の年金制度は、物価スライドのついた終身年金を基としていることなどから、債務のデューレーションが長く、年金制度の管理には多大な財務リスクを伴う。加えて、国際会計基準の改正による母体企業への財務的な影響が高まる一方、2004年の年金法改正に伴い、制度運営における手間とコストも非常に大きな負担となっている。 このような年金制度を取り巻く環境の変化に対し、「年金制度の債務を切り離したい」という母体企業のニーズが高まった結果、保険会社などに債務の引き渡しを行う契約、所謂「バイアウト」を行う企業が増加した。更には、バイアウトの手法も高度化し、「バイイン」と呼ばれる契約方法、或いは年金制度のリスクを切り売りして管理する方法など、企業の様々なニーズに対応するべく、資本市場も含めて様々なプレーヤーが参入している。英国の企業年金制度を理解するうえでは、バイアウトを始めとした年金制度のリスク管理手法についての知識が必須となる。 本講演では英国で年金バイアウトがこのような活況を呈する背景について解説し、バイアウトのプロセス、今後の展望、並びに日本の企業年金における意味合いについて、ケーススタディを交えながら考察する。 講義詳細 1.英国の企業年金制度を取り巻く環境 (1)伝統的な企業年金制度の概要 (2)DB制度を取り巻く環境の変遷 (3)2004年年金法を始めとした、法制度の変遷 2.英国の年金制度の閉鎖と非継続基準 (1)最低積立基準(MFR) (2)年金保護基金(PPF)基準 (3)バイアウト基準 3.年金バイアウト市場の変遷 (1)シンプルなバニラ・バイアウト (2)Regulated dealとUnregulated deal (3)新規参入と競争の激化 (4)バイアウトのプロセス 4.ケース・スタディと今後の展望 5.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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