IPTV時代のテレビのプラットフォームはどこが握るのか |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-04-08(水) 13:30~16:30 |
講師 |
ITジャーナリスト 佐々木 俊尚 氏 1961年生まれ 早稲田大学政経学部中退後、毎日新聞社に入社 社会部で事件記者を長く務める 1999年に退職し、月刊アスキー編集部デスクを経てフリージャーナリスト 「グーグル」「ネット未来地図」(文春新書)「インフォコモンズ」(講談社)「起業家2.0」(小学館)など著書多数 内閣官房IT戦略会議専門調査会委員、経済産業省情報大航海制度検討WG委員、総務省情報通信白書編集委員などを務めている |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
2011年の地デジ完全移行、そして情報通信法成立によって、放送業界のビジネスモデルは転換を迫られます。テレビ受像器は従来、放送局が流す番組を受信し、映し出すだけの単なる「土管」でした。しかしIPTVの世界では、放送局側がコンテンツを完璧にコントロールする従来の枠組みは消失し、逆に家庭のリビングルームの側でコンテンツをコントロールするシステムが必要になってきます。これを担うのが、STB(セットトップボックス)やホームサーバーと呼ばれる機器です。具体的にいえば、①地上波や衛星、CATV、ブロードバンドなどで流入してきたコンテンツを、テレビ受像器やパソコン、携帯電話、ゲーム機に振り分ける。②著作権をマネジメントする。③広告配信を行う。④さまざまな代金の決済を行う。などのコンテンツに関わるコントロールを、リビングルーム側にあるSTBが担うようになっていくと考えられています。このSTBグローバル市場の覇権をどの企業が奪おうとしているのか。またそのグローバルの波は、日本の放送業界にも黒船となって押し寄せるのか。そしてその先に、いったいどのようなテレビの世界が待ち受けているのかを、最新のアメリカIT業界情報を交えながら解説します。 講義詳細 1.googleSTBの波紋とその先 2.海外における「新STB」の衝撃の動き 3.日本のSTBの立ち遅れの現状 4.2011年に向けて、日本のSTBが抱える問題 5.克服すべき日本の錯覚 (1)総務省 ~ 国際的競争における危機感の欠如、統合思考・スピード解決の欠如、標準化の絶対条件の錯覚 (2)通信キャリア ~ 「IPTV・STB」のオリジナル開発の意欲の欠如、STB開発はメーカのものとする錯覚 (3)放送 ~ STBはCATVのものとする錯覚と油断 (4)CATV ~ STBはCATV業界で今後とも支配できると信じている錯覚と油断 (5)ベンダー ~ 「デジタルSTB」の取組みイコール「新STB」の取組みとしている錯覚。 STBにデータ収集機能や緊急対策機能など、視聴者の目で、明日を見ることができない、設計の錯覚。 コストリダクション戦略の脆弱さ 6.今後驚嘆すべき動きの予測 7.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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