金融事業を拡大する日本郵政 ~競争と協調を使い分けて成長を目指す~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2007-06-01(金) 13:30~16:30 |
講師 |
経営企画研究所 代表 丹羽 哲夫 氏 1971年関西大学法学部卒 長銀総合研究所 主席研究員を経て現在経営企画研究所代表 。建設省、通産省の委員会委員 歴任。著書として「図解でわかるMBO」、「持株会社がわかる本」、「経営計画の立て方・つくり方」、「経営企画部」など多数。専門分野は戦略経営・新事業開発・流通革新。 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
2007年10月より郵政公社は民営化される。その経営計画の詳細は2007年4月に判明した。郵政民営化委員会は、ユニバーサルサービスを維持するために、銀行・保険の金融事業の拡大を容認した。しかし、M&Aも視野に入れた拡大には既存金融機関との競争だけでなく、協調も不可欠となる。競争と協調の両面戦略シナリオに乗り共に拡大できる金融機関と乗れず障害に直面する金融機関と明確に分かれる。これを海外事例と比較・予測しながら各金融機関の戦略の参考にしていく内容とする。 講義詳細 1.事業構造改革の進捗度と評価 (1)郵便事業の構造改革進まず (2)ユニバーサルサービスの重圧 2.提出された経営計画の概要 (1)金融事業の上場前倒し (2)提出された経営計画の内容 3.余りに不完全な機能と巨額の預貯金 (1)減少傾向の預金 (2)簡保も見透し難 (3)資金運用と融資のノウハウ不足 (4)収益を確保できない事態が現実になる可能性 4.如何に短期にビジネスモデルを確立できるか (1)農林中金型も難しい (2)後退する郵便事業の収益化 (3)海外で広がるビジネスモデルの種類(ドイツ・フランス・オランダ) (4)コミュニティバンクを早期に確立へ 5.競争と協調1=銀行業界 (1)ゆうちょ銀行の体制と金融商品の構成 (2)直営店の展開と動向 (3)新規取扱商品別予測 (4)預金シェアの移動状況から見る影響度 (5)競争に巻き込まれる銀行 (6)協調できる銀行 (7)予想外の銀行浮上も 6.競争と協調2=証券業界 (1)証券仲介の拡大 (2)投資信託の拡販状況と今後の予測 (3)ラップ口座の取扱 (4)人材不足の表面化と対策 (5)競争に巻き込まれる証券会社 (6)協調できる証券会社 7.競争と協調3=生命保険業界 (1)かんぽ生命保険の体制と保険商品の構成 (2)直営店舗展開と動向 (3)新規取扱商品別予測 (4)突然の好機 (5)競争に巻き込まれる証券会社 (6)協調できる保険会社 (7)上場後の攻勢予測 8.競争と協調4=損害保険業界 (1)郵便局会社の体制と取扱 (2)模索する外務員 (3)当面の新規取扱商品 (4)競争に巻き込まれる保険会社 (5)協調できる保険会社 (6)かんぽ生命保険との戦略連動予測 9.競争と協調5=資産運用業界 (1)難しい融資 (2)投資信託の拡大 (3)預貯金などの運用問題 (4)機関投資家への変貌 (5)競争に巻き込まれる資産運用会社 (6)協調できる資産運用会社と投資銀行 10.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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