競争を勝ち抜く生保の特性

~コアコンピタンスとは何か~
受講区分 会場
開催日時 1999-11-30(火) 13:30~16:30
講師 プライスウォーターハウス
レーティング・アドバイザリー・サービス
ディレクター
水口 啓子 氏

詳細 日本金融市場における規制緩和は加速し、生保業界には競争に勝ち抜くために機動的な戦略の明確化・見直しなどが要請されている。
その一方では自由化先進市場である欧米では、これまでに講ぜられた競争力強化の諸戦略の成否が明確になってきている場面もある。いかに一部欧米生保が財務力・競争力を強化し得たか、逆に競争力・収益力を喪失したかなどを格付けの観点も踏まえ検証する。また、こうした事例が、グローバルな普遍性があるかどうか、日本生保への適応の可能性も考察する。そのために、1990年代に格付け上高く評価された欧米生保の特性に言及し、またそれに加え欧米生保の格下げ要因の実例・その対応施策なども解説する。

講義詳細
1.欧米・日本の格付け要因の比較
(1)戦 略  
(2)事業基盤-販売チャネル
(3)収益性などの観点から

2.比較優位を引き出す戦略のあり方
(1)安定的な高収益性確保に繋がった差別化戦略の事例
(2)収益性に貢献し得なかった中核得意分野を越えた多角化の事例  
(3)格付け観点から見たM&Aの成功条件など

3.販売チャネルの生産性などの課題・その対応
(1)アメリカにおける販売チャネルの課題    
(2)販売チャネルの諸強化・改善施策  
(3)比較優位を創出した販売チャネル政策 ~欧米事例~など

4.事業効率化策のあり方
(1)中核戦略分野強化・非採算分野整理の選択肢  
(2)戦略分野への投資・生産性維持/向上の可能性
(3)有効なアウトソーシングとは  
(4)その他

5.収益・リスク管理体制の重要性
(1)リスク・リターン管理
(2)キャピタル・アロケーション
(3)戦略決定に際するリスク・収益査定とモニタリングのあり方など

6.商品設計上の課題
(1)流動性リスクに繋がった商品特性の問題点 ~プット・オプションなど 
(2)格付け上の流動性リスクの見方など

7.そ の 他
  ~欧米で顕在化したコンプライアンス上の問題とその対応策など~

8.質 疑 応 答

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