金融庁の動向を踏まえた保険募集実務におけるコンプライアンスと顧客本位の業務運営

~令和5年金融商品取引法等改正と近時の動向を踏まえた検討~
受講区分 会場
オンライン
開催日時 2024-09-27(金) 9:30~12:30
講師 アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業
アソシエイト弁護士 
津江 紘輝 氏

経歴:東京大学法学部、東京大学法科大学院を卒業後、2019年にアンダーソン・毛利・友常法律事務所(当時)に入所。2022年7月から2024年3月まで金融庁企画市場局市場課にて勤務し、令和5年及び令和6年の金融商品取引法等の改正に関与。その後、2024年4月に同事務所に帰任。
論文:「経済産業省、「産業データサブワーキンググループ(第1回)」を開催」商事法務ポータル(2024年6月)「PTSをめぐる規制緩和の動向に関する整理」旬刊商事法務 No.2354(3月25日号)(2024年3月)等
書籍:「医薬・ヘルスケアの法務〔第2版〕- 規制・知財・コーポレートのナビゲーション」株式会社商事法務(2020年10月)等
資格:弁護士

※8.22時点掲載内容を一部修正

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 令和5年に成立した金融商品取引法等の改正法により、最善利益義務の規定が設けられるに至りました。そして、その改正法の政府令・監督指針案が令和6年6月に公表され、その制度の全体像が見えてきつつあります。
しかし、その後も顧客本位の業務運営の実現に向けた議論を金融庁は続けており、金融審議会市場制度ワーキンググループでも令和6年7月2日に「顧客本位の業務運営に関する原則」の改訂案が公表されました。また、「損害保険業の構造的課題と競争のあり方に関する有識者会議」が開催され、その報告書が令和6年6月25日に公表されています。これらの報告書からは、保険募集の実務において、いかに「顧客本位の業務運営の原則」を実現していくかを分析するにあたっての有益な示唆が多分に含まれているように見受けられます。
本セミナーでは、令和6年7月3日公表の「保険モニタリングレポート」から保険業界の概況を整理するとともに、令和5年金融商品取引法等改正で意図された最善利益義務に主に焦点を当てつつ、これらの近時の金融庁における議論の状況を踏まえて、保険募集の実務において、コンプライアンス上の対応と「顧客本位の業務運営の原則」をいかに実現していく必要があるのか、ということについて解説します。

【本セミナーで得られること】
・保険業界を巡る近時の動向を踏まえた課題と対応
・最善利益義務を含む令和5年金融商品取引法等の改正に関する基礎的な知識と理解とその実践の仕方

【推奨対象】
保険会社を中心とした金融事業者のコンプライアンス部門・リスク管理部門、内部監査部門、営業部門、代理店管理部門、経営企画部門の実務担当者並びに経営者・管理者クラスの方々
詳細 1.保険業界を巡る昨今の出来事・保険モニタリングレポートを踏まえて
(1)保険モニタリングレポート
(2)保険料カルテル事件
(3)ビッグモーター事件

2.「顧客本位の業務運営の原則」における変遷と金融庁の動向
(1)改訂の変遷と各社に求められる対応ポイント
(2)2023事務年度「リスク性金融商品の販売・組成会社による顧客本位の業務運営に関するモニタリング結果」を踏まえて

3.保険販売・勧誘の実務で押さえておくべきポイント
(1)令和5年金融商品取引法等の改正及び政府令・監督指針案の概要
(2)情報提供のデジタル化
(3)実務上の注意点

4.保険会社と保険代理店における課題と対応
(1)大規模乗合代理店の構造的問題に関する議論の整理
(2)顧客本位の業務運営の観点からの示唆
(3)実務上の注意点

5.個別論点の検討
(1)外貨建保険
(2)サイバーセキュリティ保険

6.質疑応答
※事前質問がございます場合は、お申し込みフォーム「連絡事項欄」もしくは「お問い合わせフォーム」にて、ご連絡ください。
※ライブ配信当日にチャットからも、随時書き込んでいただけます。
お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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