金融機関におけるIFRS9(貸倒引当金)コンバージェンス基準案の概要と実務対応のポイント

受講区分 会場
オンライン
開催日時 2024-09-12(木) 9:30~12:30
講師 有限責任監査法人トーマツ
監査・保証事業本部 金融事業部
三浦 崇 氏 シニアマネジャー
横田 大詩 氏 シニアマネジャー

【三浦 崇 氏】
経歴:事業会社の監査を経て、銀行、リース会社及びクレジット会社の会計監査を担当。また、金融機関へのIFRS導入支援業務、貸倒引当金高度化支援業務に従事。
資格:公認会計士

【横田 大詩 氏】
経歴:2004年、監査法人トーマツに入所。以来、会計監査を中心に一貫して金融機関関連業務に関与。
2014年から2年間、金融庁に出向。監督局銀行第1課課長補佐として3メガバンク(G-SIBs)等のリスクデータマネジメント・ガバナンスに係る監督を担当するとともに、旧検査局情報分析室金融証券検査官を兼務し、地域金融機関の貸倒引当金に係る調査業務や報告徴求の改善業務等を担当。
帰任後は、都市銀行に係る会計監査業務の主査を経て、金融機関向けIFRS導入助言業務、金融機関におけるフォワード・ルッキングな貸倒引当金の導入に関する助言業務及び格付・自己査定高度化助言業務等に関与している。
資格:公認会計士
書籍:トーマツ会計セレクション(3) 金融商品会計(共著)、『Q&A業種別会計実務「銀行」(共著)』(中央経済社)
セミナー実績:全国地方銀行協会、第二地方銀行協会、セミナーインフォ主催セミナー、当法人主催セミナー等

開催地 カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内)
概要 2021年、企業会計基準委員会がついにIFRSとのコンバージェンス基準案の開発に着手し、現在公開草案の策定に向けて議論が進展しています。
2019年12月に金融庁が金融検査マニュアルの廃止を決定し、その後「フォワードルッキングな貸倒引当金」の導入が推奨されてきましたが、これは現行会計基準を前提とした任意の導入でした。
今回開発されるコンバージェンス基準案は、任意導入ではなく、本邦のすべての企業が当該基準に準拠した貸倒引当金の算定を要求されることになります。
本セミナーでは、企業会計基準委員会で検討されている2種類の会計基準(IFRS第9号を適用した場合と遜色ない"STEP2基準"、適切な引当水準を確保しつつ実務負担に配慮した"STEP4基準")を前提に、IFRS第9号の概要を示しつつ、両方の会計基準の差異や考えられる実務対応等を解説します。

【本セミナーで得られること】
・コンバージェンス基準案に関する基礎的な知識と理解
・貸倒引当金に関する実務対応のポイント

【推奨対象】
金融機関の信用リスク管理部門(貸倒引当金算定担当部門)の責任者・実務担当者、及び経理部門の責任者・実務担当者
詳細 1.貸倒引当金に関する環境
(1)ASBJにおける会計基準の開発動向
(2)金融機関の取組状況

2.コンバージェンス基準案(STEP2基準)の概要
(1)コンバージェンス基準案(STEP2基準)と現行基準との主な差異
(2)コンバージェンス基準案(STEP2基準)に係る一般的な体制

3.コンバージェンス基準案の重要論点とSTEP2基準・STEP4基準との差異
(1)対象範囲
(2)債務不履行の定義
(3)ステージ判定
(4)予想信用損失の測定
(5)将来予測情報の考慮
(6)実効金利法による償却原価測定
(7)利息計算

4.STEP2基準・STEP4基準及びオプションの選択に係るポイント

5.STEP2基準・STEP4基準で想定される実務のポイント

6.直近のASBJにおける会計基準開発の動向

7.質疑応答
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お問合わせ 株式会社セミナーインフォ  セミナー運営事務局
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