世界の決済システム改革における最新の方向性と金融機関のMOT(技術経営)的対応 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2004-06-29(火) 13:30~16:30 |
講師 |
UFJホールディングス 経営企画部 調査役 UFJ銀行 事務企画部・市場国際統括部 調査役・エコノミスト UFJ総合研究所 アドバイザー 宿輪 純一 氏 東京大学大学院 MOT教官 |
開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
小職が教鞭をとっている「MOT(技術経営:Management Of Technology)」の主要なテーマは、新しい技術や知識を、いち早く商品・業務に導入し、戦略的な分野を創出することです。企業戦略のベースも、「MBA的なリストラ」から、「MOT的な成長」へと転換を始めています。ITも含めた新技術の開発も早く、経済も大きく変わろうとしています。金融界でその最たるものは「決済システム」をベースとした決済・事務です。この部分は、証券・銀行の企業戦略やそもそものあり方を変える大きなエネルギーを秘めています。金融機関は、このような大きな変化に乗り遅れず、逆にそれを活用した「新たなビジネスモデル」を構築しなければなりません。決済システムの改革は「産業の成熟化」と「新技術の導入」という二つの面を持っています。世界の決済システムでは成熟化し統合・集中化が進み、それに新技術が新たな動きを重ねます。しかも、経済の発展と同様に「海外への進出」という新たな流れが加わってきました。「決済システム改革の方向性」を概観すると、証券決済システム、中央銀行も含めた大口決済システム、電子マネーも含めた小口決済システムという3つのエリアがあります。このような状況下、日本でも「決済システム」、そして証券・銀行といった「金融機関」が大きく変わることが予想されます。最後に、私見ながら、海外への動きも見据えて「将来のグランドデザイン」も申し上げたいと思います。 1.経済と金融の成長 (1)欧州とEU、米国とNAFTA、日本とASEAN (2)「FTA」と「資本市場」の成長 (3)方向は、「成熟・統合化」と「新技術導入」と「国際化」の3つ 2.証券決済システム改革 (1)「東証」も含めた世界的な「証券取引所」の統合・連携 (2)「euroclear」をはじめとした「CSD(決済システム)」との改革の進展 (3)「CCP(クリアリングシステム)」の進展と「資金決済システム」との関係 (4)「T+1」の次の動き「STP」 (5)「アジア」の決済システムとの関係強化 (6)「無券面化」と「カストディ業務」の将来 3.中銀・大口資金決済システム改革 (1)「本邦大口決済システム改革」と「RTGS Plus」の比較検討 (2)決済システム改革の中心「SEPA」 (3)「TARGETⅡ+X」計画の進展 (4)拡大する「CLS」 (5)「Fed Wire」の決済時間延長 (6)「中国」をはじめとした「アジア」の資金決済システム改革 4.小口資金決済システム改革 (1)「PE-ACH(Pan European ACH)」計画と「EBA STEPⅡ」 (2)「FRB ACH」の世界的構想 (3)アジアの「ACH」の進展 (4)「電子マネー」の進化と資金決済システム 5.新しい「戦略的考え方」 (1)3分化される金融機関の「組織」とシステムコスト (2)「時間軸」の進展(Real Time)と「流動性」管理との関係 (3)企業まで入れた「STP」の再注目 (4)「SWIFT」の戦略の方向 6.日本の証券・資金決済システム改革 ~ 次のステージの「私的グランドデザイン」 7.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
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