【会場受講】1日で基礎から学ぶアセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの法務 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2020-10-27(火) 9:30~16:30 |
講師 |
ウィザーズ弁護士法人 スペシャル・カウンセル弁護士 株式会社四国銀行 社外取締役 酒井 俊和 氏 1995年横浜国立大学大学院国際経済法学研究科卒業 1999年弁護士登録 2003~2004年株式会社東京三菱銀行出向、2015年アンダーソン・毛利・友常法律事務所スペシャル・カウンセル 2020年3月ウィザーズ弁護士法人スペシャル・カウンセル就任、2020年6月株式会社四国銀行社外取締役就任、2020年2月株式会社病理学アソシエイツ法務部長就任 専門分野は、ストラクチャード・ファイナンス、プロジェクトファイナンス、バンキング、アセット・マネジメント、金融規制など 主な著作は『ファイナンス法 – 金融法の基礎と先端金融取引のエッセンス』(商事法務、2016年) |
開催地 | カンファレンスルーム(株式会社セミナーインフォ内) |
概要 | 不動産ファイナンスを含む各種アセットファイナンスやプロジェクトファイナンスは、その引き当てとなる各資産や事業の特性に応じて、それぞれ独自の仕組みと特徴を有する。他方、これらはSPVを利用した(広義の)ストラクチャード・ファイナンス又はノンリコース・ファイナンスとして、その仕組みの基本的考え方や知識には共通する部分も多い。これらの共通点を理解することにより、個々の取引に固有のスキームや特徴を本質的に理解することが可能となる。 本講演では、著書『ファイナンス法』で各種アセットファイナンスやプロジェクトファイナンスに共通する総論を体系的に解説した講師が、不動産ファイナンス、航空機ファイナンス、船舶ファイナンス、太陽光発電プロジェクトファイナンスを題材として、アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの基礎とその実務を解説する。第一部では、まず、これらの取引に共通する基本概念や仕組みの基本的考え方を丁寧に説明する。第二部では、第一部で解説した知識をベースとして、これらの取引における共通点と相違点を比較しつつ、個々の仕組みの基本構造と特徴につき実務的な説明を行う。なお、近時のコロナ不況の影響により、これらの取引のデフォルト対応が発生することも予想されることから、第一部では倒産法の基礎知識とファイナンス実務と関連の深い倒産法の重要論点を説明し、第二部では各種スキームのデフォルト時の対応における共通点と相違点についても解説を行う。 【この講座で得られること】 ・ファイナンス全般に関する基礎的な知識と理解 ・アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの組成に関する基本的な考え方 ・アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスに関連する金融規制、税務、会計の基礎知識 ・不動産ファイナンス、航空機ファイナンス、船舶ファイナンス、太陽光発電プロジェクトファイナンスの基本的な仕組みと法務・税務の基礎知識 ・不動産ファイナンス、航空機ファイナンス、船舶ファイナンス、太陽光発電プロジェクトファイナンスのデフォルト時における実務対応 |
詳細 |
9:30~12:30 【第一部】アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの基礎 1.アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスとは? (1)ファイナンスとは?:ファイナンスの意義と特徴 (2)アセットファイナンスとは? (3)プロジェクトファイナンスとは? 2.アセットファイナンスとプロジェクトファイナンスに共通の考え方 (1)コーポレートファイナンスとの比較 (a)ファイナンス手法の分類 (b)責任財産とファイナンス手法の関係 (2)ストラクチャード・ファイナンス(広義) (a)ファイナンス手法としてのメリット・デメリット (b)アセットファイナンスとの関係 (c)プロジェクトファイナンスとの関係 (3)ノンリコース・ファイナンス (a)目的 (b)アセットファイナンスとの関係 (c)プロジェクトファイナンスとの関係 (d)ファイナンス手法としてのメリット・デメリット 3.アセットファイナンスとプロジェクトファイナンスに共通の法務 (1)責任財産: 責任財産の範囲とノンリコース・ファイナンス (2)SPV (a)利用目的 (b)SPVと信用リスク (c)クレジット・エンジニアリングに必要な「仕組み」:倒産隔離 (d)SPVの種類 (e)移転型と独立プロジェクト型 (3)ファンド (a)ファンドの構成要素と諸概念 (b)金商法上のファンド規制 (c)株式会社と投資ファンド (d)運用型と流動化型 (e)投資ファンドの法形式 (4)ローン (a)アセットファイナンス/プロジェクトファイナンスとローン (b)ローンに関する重要概念 (c)シンジケート・ローン (5)担保 (a)アセットファイナンス/プロジェクトファイナンスと担保: 全資産担保の原則 (b)担保権の種類 (c)担保目的物 (d)担保権の実行手続 (e)担保的機能:損害担保契約(Indemnity)、相殺など (f)担保権の対抗要件 (g)セキュリティエージェントとセキュリティトラスト (6)金融規制法 (a)金融規制の種類 (b)金融業と金融機関 (7)クロスボーダー法務:国際私法と国際民事訴訟法 (a)国際私法(狭義) (b)国際民事訴訟法 (8)ファイナンスと倒産法 (a)法的整理と私的整理 (b)倒産実体法と倒産手続法 (c)倒産実体法[1]:倒産隔離のためのスキームの効力 劣後特約、責任財産限定特約、真正譲渡、倒産申立権放棄特約、倒産解除条項など (d)倒産実体法[2]:リース契約の倒産法上の取扱い(レッシー倒産) (e)国際倒産 4.質疑応答 13:30~16:30 【第二部】アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの実務 1.不動産ファイナンス (1)不動産ファイナンスとは? (a)不動産ファイナンスの類型 ・コーポレートファイナンス ・ストラクチャード・ファイナンス(広義) (b)基本スキーム ・GK-TKスキーム ・TMKスキーム (c)スキーム概要 ・ファイナンス関係 ・プロジェクト関係 (2)不動産ファイナスの特徴 (a)証券化:移転型 (b)プロジェクト収益 (c)SPCの倒産隔離 (d)二重課税の排除 (e)スポンサー(エクイティ投資家)の責任の範囲 (f)不動産(アセット)に関連する特徴 (3)当事者・関連契約 (a)関係当事者 (b)ファイナンス関連契約 (c)プロジェクト関連契約 (4)ローン/社債・担保 (5)仕組み上の重要なポイント (a)スキームのバリエーション (b)倒産隔離とノンリコース性の強弱 (c)資産の移転に伴うリスク(移転型) (d)税務との関係 (e)信託の利用 (f)金融規制との関係 (6)デフォルト時の対応 2.航空機ファイナンス・船舶ファイナンス 【航空機ファイナンス】 (1)航空機ファイナンスとは? (a)航空機ファイナンスの類型 ・コーポレートファイナンス ・ストラクチャード・ファイナンス(広義) (i)ファイナンス・リース (ii)オペレーティング・リース ・タックス・リースとレバレッジドリース ・JLLとJOLCO (b)基本スキーム(JOLCO) (c)スキーム概要(JOLCO)[1]: ファイナンス関係 (d)スキーム概要(JOLCO)[2]: プロジェクト(航空機)関係 (2)航空機ファイナンス(JOLCO)の特徴 (a)独立プロジェクト型(JOLCO) (b)プロジェクト収益 (c)タックス・リース (d)レッシー(航空会社)のコールオプション (e)SPCの倒産隔離 (f)エクイティ投資家(リース会社)の責任の範囲 (g)リース契約とローン契約の関係 (h)不動産(アセット)に関連する特徴 (3)当事者・関連契約 (a)関係当事者(JOLCO) (b)ファイナンス関連契約 (c)航空機関連契約 (4)ローン・担保 (5)仕組み上の重要なポイント (a)スキームのバリエーション (b)倒産隔離とノンリコース性の強弱 (c)航空会社(レッシー)の信用リスクなど (d)税務との関係 (e)金融規制との関係 (f)クロスボーダー・ファイナンス (6)デフォルト時の対応 【船舶ファイナンス】 (1)船舶ファイナンスとは? (a)船舶ファイナンスの理論的類型 ・コーポレートファイナンス ・ストラクチャード・ファイナンス(広義) (b)基本スキーム(便宜置籍船) (c)スキーム概要(便宜置籍船)[1]: ファイナンス関係 (d)スキーム概要(便宜置籍船)[2]: プロジェクト(船舶)関係 (2)船舶ファイナンス(便宜置籍船)の特徴 (a)独立プロジェクト型 (b)プロジェクト収益 (c)SPCの倒産隔離 (d)エクイティ投資家(船会社)の責任の範囲 (e)傭船契約とローン契約の関係 (f)船舶(アセット)に関連する特徴 (3)基本スキーム・当事者 (a)関係当事者 (b)ファイナンス関連契約 (c)船舶関連契約 (4)ローン・担保 (5)仕組み上の重要なポイント (a)スキームのバリエーション (b)倒産隔離とノンリコース性の強弱 (c)傭船者の信用リスクなど (d)税務との関係 (e)金融規制との関係 (f)クロスボーダー・ファイナンス (6)デフォルト時の対応 3.プロジェクトファイナンス (1)プロジェクトファイナンスとは? (a)基本スキーム(GK-TKスキーム) (b)スキーム概要[1]: ファイナンス関係 (c)スキーム概要[2]: プロジェクト関係 (2)プロジェクトファイナンスの特徴 (a)独立プロジェクト型 (b)プロジェクト収益 (c)SPCの倒産隔離 (d)二重課税の排除 (e)スポンサーの責任の範囲 (f)太陽光発電事業に関連する特徴 (3)当事者・関連契約 (a)関係当事者 (b)ファイナンス関連契約 (c)プロジェクト関連契約 (4)ローン・担保 (5)仕組み上の重要なポイント (a)スキームのバリエーション (b)倒産隔離とノンリコース性の強弱 (c)事業の遂行(独立プロジェクト型)に伴うリスク (d)税務との関係 (e)金融規制との関係 (f)再生可能エネルギー・プロジェクトに固有の問題 (6)デフォルト時の対応 4.質疑応答 ※ 講義中の録音、ビデオ・写真撮影はご遠慮ください。会場受講の場合はPCはお使いいただけません。 |
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