再考を求められるセットマネジメント・ビジネスの「常識」 ~岐路に立つ機関投資家向けビジネス~ |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2003-07-01(火) 13:30~16:30 |
講師 |
HCアセットマネジメント 代表取締役社長 森本 紀行 氏
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開催地 | アルカディア市ヶ谷 (東京都千代田区九段北4-2-25) |
詳細 |
世界のアセットマネジメント業界において、中核分野である機関投資家事業の方法は、大きく変貌しました。まずは、ここ数年来の多数の合併・買収による業界再編が、業界地図をすっかり塗り替えました。さらには、世界的な株式市場の低迷が、伝統分野からオルタナティブへの資産移動を招き、新たな対応を強いるだけでなく、より深刻に、報酬の大幅な減収をもたらして経営を圧迫しています。しかし、なによりも重要なことは、絶対収益がマイナスになる中で、ビジネスの本質が問われていることだと思います。ベンチマークとの相対評価では、付加価値を生んでいたとしても、絶対収益がマイナスであれば、意味がないのではないか。仮に運用者の立場から意味があっても、委託者たる顧客の立場からは、意味がないのではないか。もともと、資産運用ビジネスの本質は、「顧客財産を、預かり、守り、殖やす」こと、ただそれだけのことだったのではないか。「ベンチマークに勝つこと」は、その中の一つの技術的な要素だったのではないか。今回は、資産運用ビジネスの、特に機関投資家ビジネスの「常識」とされてきたことを再考し、より深い原点のレベルにおける「真の常識」への回帰の可能性を検討します。 講義詳細 1.投資商品販売ではない、真の資産運用受託ビジネス (1)プライベート・バンキング的哲学の機関投資家事業への適用 (2)絶対収益志向 (3)資産を「預かり」、「守り」、「増やす」という根本理念 2.「分散」再考 (1)資本市場の構造変化・外延拡張と、「分散不足によるリスクの増大」 (2)資本市場の各領域への徹底した「分散」の必要性 3.「集中」再考 (1)ベンチマークを意識しすぎた銘柄の「過剰分散による付加価値の低下」 (2)特定分野での「銘柄の徹底的な選択・集中」の必要性 (3)「良きもの」のみへの投資 4.「ベンチマーク」再考 (1)「最も効率的に分散されたポートフォリオ」としての「インデックスの神話」 (2)投資価値のないものの徹底的な排除 (3)ベンチマークに対して「クリーン」な運用と、「オポチュニスティック」な運用 (4)「ブロード・ベンチマーク」 5.「リスク」再考 (1)トラッキング・エラーから、標準偏差へ (2)インフォメーション・レシオから、シャープ・レシオへ 6.質 疑 応 答 ※ 録音・ビデオ撮影等はご遠慮下さい |
お問合わせ |
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