事業再生戦略の実際 実例から学ぶターンアラウンド戦略、事業・業務リストラクチャリングを中心に |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2004-12-16(木) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社KPMG FAS ディレクター 中尾 哲也 氏 東京大学法学部卒。コーネル大学不動産学修士号(不動産金融専攻)。経営不振企業や経営破綻企業に対して、再建計画の策定にかかるアドバイスや、リファイナンス・資産売却・M&A等の支援を行っている。過去には、百貨店、ホテルチェーン、レストラン、ゴルフ場、商社、スーパー、メーカー等の業種に携わり、民事再生法や会社更生法等の法的整理手続下にある企業へのアドバイスも手がける。また、金融機関に対して、経営再建の基礎となる融資先にかかる財務調査等の業務を行う一方、投資家(スポンサー)に対しても投資先企業に関する再建計画の立案等に関するアドバイザリーを行っており、企業再生を促進する様々な立場でのサービスを経験している。 |
概要 | 本講演では、講師がさまざまな事業再生の現場において、業績不振原因の把握、業務改善施策の実施、再生計画のモニタリングをサポートしてきた経験に基づき、ケーススタディを踏まえて、業績不振事業を立て直すアプローチ/手法を紹介する。 業績不振の企業や事業の立て直しを患者に対する治療に例えると、第一に、さまざまな問診・検査により病気の原因(業績不振原因)を的確に特定する必要がある。病気が進行していれば、外科手術により病巣を摘出し(過剰債務の圧縮等)、その後は患者の状況・自然治癒力に応じて投薬(業務改善等の施策)を続けながら、体力(業績)を回復させる。 投薬にあたっては、なぜ患者がそのような病巣を患ったのか検討することを忘れてはならない。患者の体質(内部要因)や、患者のおかれた環境(市場・外部要因)を適切に把握し、健康のためのアドバイスを行う。どんなにすばらしい薬(施策)でも、病状に合っていなければ意味がないからである。 その点で投薬、すなわち事業・業務のリストラクチャリングなどを個別企業の実情に応じて適切に実施することは、事業再生の現場において重要な課題となっている。 一方で、事業再生は一部の重病人(経営不振企業)のための処方箋ではない。人と同様に、企業も体調(業績)が常に変化する。体力があるうちに手を打っておけば病状は悪化せずにすむのであり、事業再生は通常の経営活動の一プロセスであると言える。 本講演では、財務を含めた一連の事業再生プロセスについて、KPIに基づく業績把握をはじめ、事業・業務リストラクチャリングの実例を交えて解説することとし、事業再生若しくは経営活動に携わる方々に対して何らかのアイディアを提供することを目的とする。 |
詳細 |
1.事業再生戦略のプロセス ・経営財務状況の悪化と事業再生手法 ・業績不振の認知から、業績回復までのプロセス ・「早期着手」の必要性 2.業績不振原因把握 ・事例(海外企業における経営不振と業務リストラの例) ・状況把握のための分析手法 3.事業再生の各種手法 ・KPI(Key Performance Indicator)の選択 ・KPIに基づく業績把握 4.ケーススタディ(製造業における業務リストラクチャリングの例) ・背景 ・業績不振原因の分析 ・事業再生手法の適用 5.まとめ ・他社での事例(ファンドによる業務リストラクチャリング、法的手続での事業再生事例)等 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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