ホテル事業投資案件の近時動向と評価ポイント |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2006-06-20(火) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社KPMG FAS 取締役 パートナー 吉岡 雅博 氏 国際会計事務所KPMGグループにおいてファイナンシャルアドバイザリーサービスを営むKPMG FASのホテル・レジャー業界担当パートナー。不良債権処理、不動産証券化、企業再生案件等におけるデューデリジェンス業務、ファイナンシャルアドバイザリー業務を担当。近時は、デューデリジェンスやマーケット調査に留まらず、ホテル・旅館やゴルフ場、テーマパーク等のレジャー産業を中心とした企業の私的整理手続における再建計画立案等のアドバイザー業務や民事再生・会社更生手続におけるスポンサー選定アドバイザー業務に数多く関与している。KPMG入社前は邦銀に勤務。国内大手不動産会社向け営業担当、建設省(現 国土交通省)への出向を経て6年間の米国駐在を経験し、米国(ロサンゼルス、ニューヨーク、サンディエゴ、シアトル、ハワイ等)におけるホテル不動産向けファイナンス等のリストラクチャリングを数多く手掛けてきた。東北大学法学部卒。ホテル関連の寄稿としては、「旅館・ホテル経営の再生と実務(わが国の旅館・ホテル経営再生の現状と課題~座談会司会)」(銀行法務21別冊事業再生シリーズ)、「ホテル&リゾート投資の動向(買得感投資から戦略投資へ移行か)」(月刊プロパティーマネジメント、2005年7月号)など。 |
概要 | 地価の二極分化が鮮明となり、都市部の地価上昇を引っ張る商業用不動産投資のブームは留まることを知らず、バブルか否かの議論も喧しい。そうした投資・ファイナンス対象は、近時、ホテル不動産といった「ハコモノ」に広がっており、「買得感投資」から「戦略投資」に移行している。また、このホテル不動産・事業投資ブームは金融機関による積極的な融資姿勢や機関投資家によるファンド運用が支え、言わば、「金融商品化」の流れを汲んでおり、ホテル版J-REITの出現もあいまって新たなステージに足を踏み入れつつあると考えられる。 一方で、ホテル事業投資案件はオフィス、住宅、商業施設といったその他不動産投資案件と多くの違いを有しており、事業のストラクチャー、案件リスク、評価手法の理解とそれらを踏まえた取組み姿勢の構築が重要であり、バブル期における海外ホテル事業投資案件で踏んだ轍を繰り返してはならない。 本講演では、日米のホテル、リゾート関連案件のアドバイザリー、評価関連業務に携わってきた講師より、ホテル事業投資案件のマーケットの現況と背景、こうした案件における評価手法と留意事項について解説を行うものである。また、今後のマーケットを占うべく米国ホテル投資・ファイナンスマーケットの動向に触れつつ、国内ホテル事業投資案件の成長の鍵や将来展望についても言及する。 |
詳細 |
1.ホテル事業投資案件の魅力 a)増加するホテル事業投資案件 b)ホテル投資を取り巻く市場環境の変化 c)多様化するプレーヤー d)ホテル事業投資案件の魅力とは? 2.ホテル事業投資のスキームと特徴 a)ホテル事業の所有、経営、運営ストラクチャー b)ホテル運営会社との契約形態 c)J-REITに見るホテル投資商品ストラクチャー 3.タイプ別・立地別ホテルの特性 a)タイプ別ホテルのポジショニング b)タイプ別ホテルの収益構造の比較 c)収益性の高いホテルとは 4.ホテル事業投資案件における評価の手法 a)一般的なホテル経営指標の理解 b)基本的な評価手法(DCF法アプローチ) c)資産評価と事業評価 5.ホテル事業投資案件の特性と留意点 a)ホテル事業投資におけるリスクとリワード b)各種不動産投資対象におけるキャップレート比較 c)ホテル事業投資案件におけるアセットマネジメント(投資収益の向上手法) d)基礎情報の共有化と統一的管理会計の必要性 6.今後のホテル事業投資案件の展望 a)米国におけるホテル投資・ファイナンスの動向 b)東京都心部におけるホテル開発案件ラッシュの影響(2007年問題) c)地方旅館再生案件、リゾート投資案件の今後 d)黎明期から揺籃期に入ったホテル事業投資案件 7.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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