シンジケートローンに関する法的論点と実務対応 ドキュメンテーション上の注意点、各種フィーの取扱など法的論点から、電子登録債権法制など最新動向まで |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2007-02-08(木) 13:30~16:30 |
講師 |
東京青山・青木法律事務所 谷笹 孝史 弁護士 01年東京大学法学部卒業。02年10月弁護士登録(東京弁護士会)。東京青山・青木法律事務所のバンキング&ファイナンスグループの一員として、主にシンジケートローン、買収ファイナンス、証券化・流動化、プロジェクト・ファイナンス、PFI等の案件を手がける。国内大手証券会社のストラクチャード・ファイナンスグループへの出向経験も有し、ストラクチャード・ファイナンスの実務に精通。著作として、「新会社法基礎講座」テキスト(共著、きんざい)、『合併・買収後の統合実務』(共著、中央経済社)など。 |
概要 | シンジケートローン市場は現在急速に拡大しており、国内企業の資金調達手段のひとつとして完全に定着したといえよう。しかしながら、アレンジャー・エージェントの法的責任、各種フィーの取扱(コミットメントライン法の解釈など)、ローン債権譲渡に伴う担保権移転手続など、実務上留意すべき論点が多数残されている。また、近時、アセットファイナンス、プロジェクト・ファイナンス、買収ファイナンスなどにおいてもシンジケートローンの手法が広く活用されており、また、担保付シンジケートローンの利用も広まってきているが、これらは伝統的な「運転資金のための無担保シンジケートローン」とは異なる特徴を有しており、契約書のドラフティングに際しても格別の注意が必要となる。 本講演では、シンジケートローンの概要・特徴等についてごく簡単に説明した後、JSLAベース契約書のドラフティングに際しての留意点、担保付シンジケートローンの特徴など、並びに、シンジケートローンに関する法的論点について解説する。また、電子登録債権法制、セキュリティ・トラスト、株券ペーパレス化など、シンジケートローンの実務に重大な影響を及ぼすこととなる最新の動向についても時間の許す限り説明を加えたい。 |
詳細 |
1.シンジケートローンの概要・特徴 (1)シンジケートローンの特徴 (2)シンジケートローンの種類・分類 (3)シンジケートローンの組成手続 (4)シンジケーション 2.JSLAベースのローン契約書のドラフティングに際しての留意点 (1)修正・追記すべき事項 (2)買収ファイナンス等における利用に際しての留意点 3.担保付シンジケートローン (1)担保設定方式 ①準共有方式vs同順位方式 ②普通担保vs根担保 ③停止条件付担保権設定、担保権設定予約 ④対抗要件の具備留保、本登記留保(仮登記方式) ⑤後順位担保権の設定 (2)担保対象資産(不動産、株式、債権、動産など)ごとの留意点 (3)ローン債権譲渡に伴う担保権移転手続 (4)担保契約書のドラフティングに際しての留意点 4.シンジケートローンに関する法的論点 (1)アレンジャー・エージェントの責任 (2)各種フィーの取扱(コミットメントライン法の解釈など) (3)優越的地位の濫用への抵触の有無 (4)担保設定・対抗要件具備の否認 (5)将来債権譲渡担保における債権移転時期 (東京高判平16年7月21日の実務に与えるインパクト) (6)その他 5.最新の動向 (1)電子登録債権法制 (2)セキュリティ・トラスティ (3)株券不発行制度下の株式担保設定 (4)その他 6.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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