金融機関のマーケティングとブランディングの「新視点」 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2007-05-23(水) 13:30~16:30 |
講師 |
株式会社アサツーディ・ケイ 第8コミュニケーションプランニング局 ルーム長 橋本 之克 氏 86年東京工業大学社会工学科卒業。大手広告代理店にて主に消費財のマーケティングや広告の企画を担当。95年日本総合研究所入社、事業企画部研究員。98年アサツーディ・ケイ入社。金融業界を中心にマーケティング戦略やブランド戦略のプランニングを実施。銀行、保険、証券、投信、クレジットカード、消費者金融など60を越える国内外の金融機関の業務に携わる。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、東京商工会議所 2級カラーコーディネーター。主な寄稿として「金融機関広告はお知らせ型から心理訴求型へ転換中」(週刊金融財政事情、06年7月10日号)、「信用組合の広報・PRを考える」(信用組合、04年3月号)、「マーケティングとブランド・マネジメント」(財団法人日本科学技術連盟 品質管理、01年2月号)、など。講演としては、全国地方銀行協会 PR研究会「金融機関の効果的な広告について」(05年7月)、社会保険庁 社会保険大学 総合実務研修「効果的な広報の手段」(04年11月、05年3月)、社団法人日本能率協会 「金融機関のマーケティングと広告戦略セミナー」(05年10月)ほか多数。 |
概要 | 本講演は、金融機関のマーケティング、ブランディングや広告の事例、その裏にある戦略や調査データなどを紹介しつつ、顧客獲得戦略の構築に役立つヒントを提供することを目的とするものである。 金融におけるマーケティングやブランディングの重要性が指摘されて久しく、また、この10年間で金融機関の広告費は2倍以上に増加し、業界別でも第2位の規模へと急成長した。これは「顧客獲得」のマーケティングやブランディングに関して、「消費財」に長い歴史と多くの蓄積がある一方、金融は進化途上にあることをも意味する。消費財から学ぶべき点は確かにある。ただし金融に適用する際には留意すべき点も多く、消費財との違いを明確に理解しないまま戦略を構築することは非常に危険である。 金融に関しては、人々の意識に表出しにくい「金融(お金)に対する人間の心理」を把握することが成功の鍵であり、また、例えば金利など、「機能」や「価格」だけでは差別化が困難であることを認識する必要がある。こうした点を考慮した場合、(例えば投資商品に関心はあるが購入に向かわない人を購入に導くなど)顧客の「行動」を喚起するために、今後いかなる視点が必要であろうか。 本講演では第一に、金融機関におけるマーケティングとブランディング成功のための前提について整理するとともに、消費財との違いを明らかにする。あわせて、先進的手法として最近注目される「コンシュマー・インサイト」や、「五感のブランディング」なども紹介する。 そのうえで、ブランド活用事例や、投資商品、保険商品などのマーケティング事例について、失敗に陥りやすい事項なども交えて詳説する。さらに、重点顧客の獲得戦略の例として、団塊世代への対策について言及する。 |
詳細 |
1.金融マーケティング&ブランディングの前提 ・単なる広告とは異なる「コミュニケーション戦略」 ・コンシュマー・インサイト(顧客の深層心理)とは? ・行動経済学、感情心理学の視点 ・認識すべき金融商品の特徴と「心のバリア」 2.金融機関のブランディングは、消費財とここが違う ・「五感のブランディング」はどう適用すればよいか 「音の響き」や「耳なじみ」/「色彩効果」と「色彩心理」等 ・金融機関ならではのブランドメッセージ方法 ・金融機関や金融商品のブランド活用事例 3.金融機関のマーケティングで陥りがちな罠 ・潜在意識に訴える「ネガティブ・フレーム」コミュニケーション ・ターゲットの見極め方「イノベーターか? フォロワーか?」 ・金融のマーケティングと広告事例 投資商品、保険商品、個人ローン商品、等 4.重点顧客の獲得戦略/団塊世代への対策 ・団塊世代の意識と行動 ・団塊世代クラスター分析による4タイプとその特徴 ・団塊世代獲得に向けたマーケティングと広告の事例 5.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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