イスラム金融の最新動向 中東諸国、欧米主要銀行、国際金融市場の動きから今後の日本におけるイスラム金融を展望する |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2008-01-30(水) 13:30~16:30 |
講師 |
財団法人国際通貨研究所 開発経済調査部 主任研究員 糠谷 英輝 氏 83年慶應義塾大学卒業、旧東京銀行入行。ドイツ駐在(2度)、キール大学付属世界経済研究所客員研究員(ドイツ)、調査部(欧州経済担当)を経て、96年から国際通貨研究所に出向。著作として、『欧州単一通貨ユーロの全て』(共著、東洋経済新報社、96年)、『ユーロ後のEU金融証券取引』(共著、東洋経済新報社、98年)、『国際金融読本』(共著、東洋経済新報社、04年)、『拡大するイスラーム金融』(単著、蒼天社出版、07年)、『世界を席巻するイスラム金融』(単著、かんき出版、07年)、その他論文多数。イスラム金融に関する論文としては、「膨張するもう一つの金融市場~イスラム金融の実態」(週刊エコノミスト、06年10月31日号)、「イスラム金融のしくみ」(旬刊・経理情報、07年5月1日号)など。 |
概要 | 日本でも注目を集めるようになったイスラム金融であるが、イスラム金融は急速な拡大を続けており、世界における注目度は日本で報道されるよりずっと大きい。最近のイスラム金融の動向としては、中東諸国で本格的な取組みが強められていること、周辺地域への拡大が始まっていること、特にイスラム債券の増加が顕著であることなどが挙げられよう。またアジアでは香港がイスラム金融の取り込み計画を発表しており、アジア最大の金融市場である東京市場を抱える日本が今後、イスラム金融にどのように対応していくのかがこれまで以上に問われる状況になってきている。中東オイルマネーによる対日投資、日本の投資家によるイスラム金融投資が期待されるところである。 本講演では、イスラム金融の基礎知識を整理した後、イスラム金融の最新の動向、特に急増するオイルマネーを背景にして、国際金融市場で存在感を高める中東諸国の動向を紹介し、またイスラム債券市場に関しては、少し詳しく説明を行う。 さらに欧米主要銀行のイスラム金融戦略、ロンドン、シンガポール、香港といった国際金融市場におけるイスラム金融の取組み姿勢を把握することで、日本におけるイスラム金融のあり方を提示する。 |
詳細 |
1.イスラム金融の基礎知識 (1)イスラム金融の基本原則とスキーム (2)シャリーア委員会 2.イスラム銀行とイスラム金融市場 (1)イスラム銀行の実態(その形態、評価、リスク) (2)増加するイスラム銀行 (3)イスラム金融市場の規模とシェア (4)主要国におけるイスラム金融 3.イスラム金融を巡る最新動向(中東諸国を中心に) (1)中東諸国でイスラム金融強化が進む背景 (2)中東諸国における金融再編とメガ・イスラム銀行の誕生 (3)中東諸国から周辺諸国に拡大するイスラム金融 4.イスラム債券(スクーク)市場 (1)イスラム債券の基本的知識 (2)イスラム債券の発行市場 (3)イスラム債券の流通市場 (4)最近のイスラム債券増加の特徴 5.欧米主要銀行・国際金融市場におけるイスラム金融への取組み (1)欧米主要銀行のイスラム金融への取組み (2)国際金融市場におけるイスラム金融(ロンドン、シンガポール、香港) 6.日本におけるイスラム金融の可能性と課題 (1)日本企業によるイスラム金融の利用事例 ~イスラム金融による資金調達とイスラム金融投資 (2)今後考えられる日本におけるイスラム金融拡大のシナリオ 7.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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