国内排出量取引制度における法的問題点 「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」の開始に際して |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2008-11-21(金) 13:30~16:30 |
講師 |
TMI総合法律事務所 ニューヨーク州弁護士 深津 功二 弁護士 88年東京大学法学部卒業、生命保険会社勤務。92年デューク大学ロースクール卒業、93年ニューヨーク州弁護士登録。04年弁護士登録、07年よりTMI総合法律事務所勤務。主な業務分野は、不動産や債権の流動化、プロジェクトファイナンス等の金融全般、排出量取引や土壌汚染等の環境法関連案件等。主な発表論文は、「EUの排出量取引制度-日本の国内排出量取引制度の参考として」(NBL、No.877、08年3月15日号)、「国内排出量取引における法的問題点について(上)」(NBL、No.888、08年9月1日号)、「国内排出量取引における法的問題点について(下)」(NBL、No.889、08年9月15日号)。 |
概要 | 「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」が10月から開始される見込みである。今回の試行的実施は企業等が自主的に参加するものであるが、各産業において策定されている自主行動計画の取組みに役立つものであり、できるだけ多くの業種・企業が参加するような仕組みとなる予定である。また、多様な削減努力を促進する観点から、中小企業や森林バイオマス等に係る削減活動による追加的な削減分をクレジットとして取引対象とする等、先行するEU等における排出量取引制度には見られない特徴がある。 本講演においては、今回導入される制度の全体像・具体的内容について説明した後、試行的実施に参加して、又は将来想定される排出量取引制度の本格導入時において、実際に排出枠の取引を行う際に生じる法的問題点について解説する。 |
詳細 |
1.「排出量取引の国内統合市場の試行的実施」の概要 (1)制度の骨格・基本的枠組 (2)売買可能な排出枠・クレジット (3)削減目標の設定 (4)自主行動計画との関係 (5)排出枠・クレジットの信頼性の確保のための方策 2.排出枠の売買における問題点 (1)善意取得 (2)金融商品取引法との関係 (3)債務不履行 (4)売買の当事者の破産 3.排出枠を担保とする融資における問題点 (1)譲渡担保の効力発生要件 (2)譲渡担保権者による第三者への譲渡・第三者による差押え (3)譲渡担保の実行・第三者による弁済期後の差押え (4)譲渡担保設定者の破産 4.排出枠と民事執行・民事保全 5.排出枠と税務 6.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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