【金融基礎講座】内部統制及び内部監査の要点 上場審査や引受審査の実務、あるいは機関投資家の視点から |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2009-01-15(木) 13:30~16:30 |
講師 |
アイ・エー・アークコンサルティング株式会社 代表取締役 近藤 利昭 氏 76年三井銀行入行。三井住友銀行 監査部上席考査役、KFi(KPMGフィナンシャル) マネジャー、野村證券 インターナル・オーディット部IT監査チームリーダー、IBMビジネスコンサルティングサービス シニアマネージングコンサルタントを経て、アイ・エー・アークコンサルティング(http://home.t03.itscom.net/iaarc/)を設立、現在に至る。米国での8年に亘る勤務経験とヨーロッパ、アジア諸国への多くの海外出張経験を活かし、97年4月ニューヨークで北米拠点の内部監査を管轄する米州検査室を開設。COSOを基本とする内部統制およびリスクアプローチ監査を習得。99年帰国後、公表された金融検査マニュアル対応では検査から監査への抜本的な改革へ尽力。金融監督庁(当時)を始め、米国、英国、シンガポール等主要金融当局へ内部監査体制や監査手法等を説明01年三井住友銀行監査部でグローバルな内部監査リスク評価モデルを構築。02年よりプロの内部監査人として、内部監査体制整備、品質評価、J-SOX等のコンサルティング活動を始め、講演、研修、執筆等実務に裏付けされた内部監査業務に邁進。日本の内部監査の発展に向けた地道な活動を続ける。著書として『すべての経営者・内部監査人へ捧げる内部監査を活かす術―プロがあかす監査業務の38の極意』(金融財政事情研究会)、『これが金融機関の内部監査だ 2nd edition』(共著、金融財政事情研究会)、「日本版SOX法の鍵と心髄」(IBM金融ソリューションNEWS、06年6月号)、「企業不祥事を未然に防止する社内システム」(金融財政事情、06年2月27日号)、「内部監査の付加価値を高めよ」(金融財政事情、03年6月23日号)。千葉商科大学大学院「リスクマネジメント講座」、事業創造大学院大学「企業倫理講座」、郵政大学校監査業務特別講師ほか各種団体等での講演多数。CIA(公認内部監査人)、CCSA(内部統制評価指導士)、CFE(公認不正検査士)。 |
概要 | 新規上場を目指す企業、そして既存の上場企業にとって、求められる内部管理体制、いわば内部統制の整備は極めて高いハードルとなっている。会社法や金融商品取引法等の法整備により、内部統制に関する経営者の説明責任はこれまでになく重く、資本市場、そして投資家からの視線は厳しい。 一方で、新規上場を目指す企業や上場企業に対して、上場審査や引受審査などの立場から関与する金融機関等の実務家、機関投資家の審査部門の担当者、その他投融資実務の担当者は、これら企業の内部統制整備を見極め、評価することが求められる。しかし、内部統制や内部監査の整備に直接関与することのない実務家にとって、見極めあるいは評価を行うための知識の習得は容易ではない。 本講義はこうした実務家を対象に、ポイントを絞った解説を行うことで、上場を目指す企業や既存上場企業の内部統制整備等を見極める視点を養成し、ひいては、自社に見合う内部統制を備え、資本市場の信任に足る上場企業の実現に資することを目的とする。 上場を目指す企業に必要とされる5つの適格要件に「(3)企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性」(東京証券取引所への新規上場の審査基準)がある。正に企業体の健全性、適切性を保証する体制の整備であり、上場審査の極めて重要な項目のひとつとされている。 本講義では、まずこの適格要件に整合した内部統制に関する基本概念を説明し、内部統制の整備、運用に重要な役割と責任を有する内部監査の体制のポイント、最後に日本版SOX法対応における社内体制と全社的な内部統制を含む財務報告に係る内部統制の有効性評価について現状の取組みの実情をも踏まえ、わかりやすく解説する。 |
詳細 |
1.上場企業に必要とされる内部統制の基礎 ・東証上場審査に関するガイドライン ・コーポレート・ガバナンスとリスクマネジメント ・内部統制の基本概念 ・内部統制とリスクオーナー 2.内部監査体制構築の重要性 ・内部統制に必要不可欠な内部監査 ・内部監査の運営基盤はこれだ ・リスクアプローチと内部監査の有効性 ・企業経営に期待される内部監査 3.財務報告に係る内部統制(日本版SOX法) ・財務報告の信頼性を確保する体制の整備 ・全社的な内部統制42項目の体制の要点 ・業務プロセスの有効性評価の留意点 ・経営者による内部統制報告書 4.質疑応答 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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