国際財務報告基準及び先進的内部格付手法の統合的対応 IAS39の見直しの議論を踏まえた会計とリスク管理の融合 |
受講区分 | 会場 |
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開催日時 | 2010-02-09(火) 13:30~16:30 |
講師 |
有限責任監査法人トーマツ 金融インダストリーグループ パートナー 桑原 大祐 氏 有限責任監査法人トーマツ 金融インダストリーグループ シニアマネジャー 公認会計士 関田 健治 氏
【桑原氏】 |
概要 | 金融機関を取り巻く環境は、サブプライム以降も目まぐるしく変化している。国際的には、2009年4月の金融安定化フォーラムやG20において、国際財務報告基準(IFRS)やバーゼルⅡによるプロシクリカリティ(景気循環増幅効果;Procyclicality)に関して議論がなされている。それを受けて国際会計基準審議会(IASB)においてIAS39(金融商品:認識および測定)の包括的な見直しプロジェクトが急ピッチで進められている。また、バーゼル銀行監督委員会においては、2009年7月にバーゼルⅡの枠組の強化に関する最終文書を公表した他、コアTierⅠ比率やレバレッジ比率を規制に導入することが検討されている。我が国においては、2009年6月に企業会計審議会により「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)」が公表され、会計基準を巡る国際的な動向を踏まえた我が国におけるIFRSの適用に関する議論もなされている。 本講演では、IAS39の包括的な見直しプロジェクトにおけるフェーズ1(分類および測定)の最終基準として2009年11月12日に公表されたIFRS9(金融商品)およびフェーズ2(減損)の2009年11月5日に公表された公開草案を解説するとともに、IFRSにおける貸出金の減損と自己資本比率規制の内部格付手法のPD、LGD推計との比較、先進的内部格付手法(AIRB)からIFRSへの対応のための考え方について議論し、整理する。金融機関におけるリスク管理及び会計の実務に精通する講師らが、両側面から、近時の議論と今後の実務に関する示唆を提示するものである。なお、国際会計基準審議会(IASB)やバーゼル銀行監督委員会における新たな動向など、講演当日までに状況の変化がある場合は、必要に応じ、可能な範囲で言及することとする。 |
詳細 |
1.IAS39の包括的見直しプロジェクトの概要 (1)IFRSを巡る最近の動向 (2)分類および測定(IFRS9) (3)減損(公開草案ED/2009/12) (4)現行IAS39との比較 (5)日本基準との比較 2.内部格付手法とIFRS9/IAS39の比較 (1)Expected と Incurred (2)Through the cycle (TTC) と Point in time (PIT) (3)LGD推計とRecoverable cash flow (4)AIRBからIFRS9/IAS39へ (5)ダイナミック・プロビジョニングに対するIASBの意見 3.自己資本比率規制の見直しの方向性 ~当日までの動向や状況を踏まえて解説 4.質疑応答/ディスカッション 【ストック・リサーチ経営研究セミナー】 |
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